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「綴り方〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

綴り方の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人間失格」より 著者:太宰治
、休憩時間にはそれをクラスの者たちに説明して聞かせて、笑わせてやりました。また、綴り方には、滑稽噺《こっけいばなし》ばかり書き、先生から注意されても、しかし、自....
田舎教師」より 著者:田山花袋
整頓しておかなければならなかった。図画、臨本模写、考案画、写生画、模様画、それに綴り方に作文、昆虫標本、植物標本などもあった。それを生徒の多くの作品の中から選ぶ....
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
散文にも同様に言い得るからだ。文学はすべて言語の「綴《つづ》り方」であり、そして綴り方のあるところには必然に文章の調子があり、節がありアクセントがあり、はずみが....
灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
い、又ここで、約束を破った大人を、心の底から憎んだのである。然し、この母は、私の綴り方や、ピアノの音を好んでくれた。そして、母を好きだと思う時が、全くないもので....
久坂葉子の誕生と死亡」より 著者:久坂葉子
ゆく様を描こうとしたのであった。富士氏からは、よい作品だと云われたが、V会では、綴り方教室だとやっつけられた。私は、ドミノよりはるか以上にこの作品に愛着を感じて....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
などが書いてあるのを参酌してみると、この手紙の書き手は船乗りであって、その文字の綴り方や書き方をみると、彼はあまり教育のある人物とは思われなかったが、しかも言葉....
中庸」より 著者:坂口安吾
俺の馬は日本一だと云いつけていた。するとその子供が根作の自慢をそっくり受け売りに綴り方を書いた。うちの馬は人の言葉が分って返事をするし、楠正成のような忠義をつく....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
自由、もっとも文才華やかなるべき当節に於て、右の二つ、変るところなし。 文章は綴り方だけではない。作者の思想が品格を決定する。右の二つの文章から、作者の思想を....
書物を愛する道」より 著者:柳田国男
あって、多数の読書人は皆この読みよい方の本を供せられて居るのである。日本のような綴り方の色々な国で、文庫が其整理の任に当らぬのは誤りである。それだから古書の大多....