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綸言
「綸言〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
綸言の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
薄笑いを漏らした、「ああ、ことによったら、『すべてが許されてる』かもしれないよ。
綸言《りんげん》汗のごとしさ、それにミーチカのこじつけもなかなかうまいぞ」
ア....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
お前達に言おうと思った事だけは、
お前達、慥かな口から、信じて聞いたことだろう。
綸言は重いもので、授けた物に相違はないが、
それを確めるには書物がいる、印璽がい....
「三国志」より 著者:吉川英治
一刻もはやく詔書を降して、闕下に血をみるの難を未然におふせぎあれ」と、促した。
綸言ひとたび発して、国禅りの大事をご承認なされたものの、帝はなお御涙にくるるのみ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
反応がほとんど見えない。一方、勅は絶対と彼はしている。「正成を連れまいれ!」とは
綸言なのだ。笠置城の浮沈でもある。 「兵衛」 睨まえるように、正成へ。 「一介....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
…とまれ何事があろうと、准后は准后としておれ。命じたぞ。よろしいか」 きびしい
綸言であった。いや、あらあらしい男性的なご態度で、いつもの“姉さん女房”廉子にた....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
し命に背き 義を軽くせば 君も継体の君に非ず 臣も忠烈の臣に非ず と、さいごの
綸言を残され、そして左の御手に、法華経ノ第五巻を持ち、右の御手には御剣を抱いて、....