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綺羅を
「綺羅を〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
綺羅をの前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「女百貨店」より 著者:吉行エイスケ
の下に並べられた化粧品からは嗜好的な香が発していた。 奥の三面鏡にはたえまなく
綺羅を着かざったブルジョワ婦人が、三面鏡があたえる美化された三つの姿態に惚れ惚れ....
「修禅寺物語」より 著者:岡本綺堂
かにして虫の声きこゆ。) 頼家 鎌倉は天下の覇府、大小名の武家小路、甍をならべて
綺羅を競えど、それはうわべの栄えにて、うらはおそろしき罪の巷、悪魔の巣ぞ。人間の....
「出家とその弟子」より 著者:倉田百三
墨染めの衣を着て貧しく暮らして来たのですからね。 僧一 そうですとも。私は他人の
綺羅をうらやむ気はありません。私は心に目に見えぬ錦を着ていると信じていますから。....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
《ぎょうぎ》超備《すぐれ》、伎楽管絃備わらざるなく、もとより富家故出来得るだけの
綺羅を飾らせたから、鮮明遍照天女の来降せるごとく、いかな隠遁仙人離欲の輩も、これ....
「道標」より 著者:宮本百合子
靴下をはき、黒い服を着た若い彼女たちは、一重むこうの通りでは貴婦人めかした娼婦が
綺羅をつくしてねり歩いているブル※ールの夕暮の裏通りを、さっさと粋に、しかも道草....
「名娼満月」より 著者:夢野久作
につれて今日を晴れと着飾った花魁衆の道中姿、第一番に何屋の誰。第二番に何屋の某と
綺羅を尽くした伊達姿が、眼の前を次から次に横切っても、人々は唯、無言のまま押合う....
「孟買挿話」より 著者:吉行エイスケ
貴女が男装して男の前でズボンを脱いでみせる芸当と、フォルベルゼエルの寄席の衣裳の
綺羅を棄てた手踊と。つまり私のように古くからの恋愛にあまんじた男は貴女のように、....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
はこの上もなく派手な賑やかな所です。上は大名旗本から下は職人商人まで身分不相応に
綺羅を張り、春は花見秋は観楓、昼は音曲夜は酒宴……競って遊楽に耽っております。山....
「連環記」より 著者:幸田露伴
尊崇下さる故とは云え、世俗の者共|月卿雲客の任官謝恩の如くに、喜びくつがえりて、
綺羅をかざりて宮廷に拝趨するなどということのあるべきでは無いから、増賀には俗僧ど....
「なつかしい仲間」より 著者:宮本百合子
東京市の優秀児童ばかりを集めた日比谷の表彰式で、市長からの賞品を貰った。そのとき
綺羅を飾った少女たちの間に、村上けい子という最優賞の娘は、質素な紡績絣の着物に色....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
んがために吹きに来たのだけれども、こうなってみると茂太郎は、踊っている大尽の家の
綺羅を尽した紳士淑女のために、吹いてやりたい心を起しました。とりあえず何を吹いて....
「母親」より 著者:豊島与志雄
るのは、一向構わないが、そうだ、その通り、ふだん着のままで堂々とお詣りをなさい。
綺羅をかざったお詣りは、午前中に多いが、午後もなお絶えない。三つの男女、五つの男....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
伯、塵ヲ払フ と、古典の形容も過大ではなかった。 ゆらい沿道の行粧に、威儀や
綺羅をたっとぶ風は、古い王朝ほどうすく、時代がさがり、乱に乱をかさね、世間の瞼が....