綺羅星[語句情報] » 綺羅星

「綺羅星〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

綺羅星の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
霊感!」より 著者:夢野久作
裁判長、陪席判事以下、弁護士、書記に到るまで、平生に倍した人数が法服|厳めしく、綺羅星のようで……そのほか十二人の陪審員、参考人として列席した博士教授連、又は各....
ルバイヤート」より 著者:小川亮作
が、ついに宇宙の謎には達せず、 しばしたわごとしてやがてねむりこけた! 15綺羅星の空高くいる牛――金牛星、 地の底にはまた大地を担う牛*もいるし、 さあ、....
吹雪のユンクフラウ」より 著者:野上豊一郎
た分は「ベルンのアルプス」では皆名士たちだから、繁を厭わないで紹介して置くのは、綺羅星を列ねたその威容の前にいかに哀れな旅行者が圧倒されたかを想像してもらうのに....
善悪両面鼠小僧」より 著者:国枝史郎
の上座へ着き、老女|楓、同じく松風、続いてズラリと順序を正し、老けたる者若き者、綺羅星のごとくに居溢れたので、その美しさ花に劣らず、物言うだけが優である。 「さ....
桜花を詠める句」より 著者:杉田久女
の夕影、と目にうったえて解釈した。 満天の星をかづける桜かな 秋琴女 満天の綺羅星をいただいて咲きみてる桜のけだかさ。灯を配した花の句は多いいが、ここには人....
魔像」より 著者:林不忘
ばかりに這《は》いつくばる。そこへ、いま言った若年寄であろう。五、六人の大官が、綺羅星《きらぼし》を集《かた》めたように美々しい一団となって通りかかった。加納遠....
アーニイ・パイルの前に立ちて」より 著者:小林一三
は待ちこがれる水であったのである。恐らく太平洋戦争に参加したる陸、海、空、各方面綺羅星のごとき将官の数は数万人にのぼったであろう。そして、輝かしい戦功にともなう....
外務大臣の死」より 著者:小酒井不木
、会はそのまま開かれた。しかし、招かれた客は一人も欠席せず、所定の時間には、所謂綺羅星の如く着飾った婦人連と、夜会服に身を固めた男子連が、雲の如くに参集した。 ....
三国志」より 著者:吉川英治
だの、野に隠れていた大賢人郭嘉だの、みな礼を篤うしたので、曹操の周囲には、偉材が綺羅星のごとく揃った。 わけても、陳留の典韋は、手飼いの武者数百人をつれて、仕....
三国志」より 著者:吉川英治
かれた。曹操ももちろん、参内し、雲上の諸卿、朝門の百官、さては相府の諸大将など、綺羅星のごとく賓客の座につらなっていた。 拝賀、礼杯の儀式もすすみ、宴楽の興、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
や、ぜひとも、おつかわしを」 「なんの、武者所の簿を繰れば、まだまだ鎌倉山の将は綺羅星だ。わけて、当然出陣せねばならん者が、軍勢発向もよそに、いまだに顔すら見せ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
わかに聚落をなして、そこらの辻堂や賤の小屋まで幔幕を引き、はや一統の朝廷と群臣の綺羅星はここに在りとばかりな盛観であったという。 自然、親房の声望は一ばい高く....
銀河まつり」より 著者:吉川英治
火師ばかり、老若およそ七十余名もいようか、黒々と居流れたありさま、鎌倉山のごとく綺羅星ではないが、なかなか物々しい評定ぶりである。 兵助はもう六十に近い温容な....