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綺語
「綺語〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
綺語の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「運命」より 著者:幸田露伴
もの即ち是なり。作者の心おもえらく、奇を極め妙を極むと。豈図らんや造物の脚色は、
綺語の奇より奇にして、狂言の妙より妙に、才子の才も敵する能わざるの巧緻あり、妄人....
「仇討たれ戯作」より 著者:林不忘
あまりに人死にが多く全篇血をもって覆われて荒唐無稽をきわめているのが、いくら狂言
綺語とはいえ人心を害《そこな》うものだという建前に発しているので、自分は一つ、一....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
き》まって鳴くのがある。今一説はユウツケを木綿付と釈くので、仲実《なかざね》の『
綺語抄』下にゆうつけ鳥、公の御禊《おはら》えに鶏にゆうを付けて逢坂に放つなりとあ....
「連環記」より 著者:幸田露伴
道に運んでいるのみであるから、咎めるべきにはならぬことだったろう。もともと狂言|
綺語即ち詩歌を讃仏乗の縁として認めるとした白楽天のような思想は保胤の是としたとこ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
を振り立てて踊ろうというほどの豪傑はなかろう。第一、それでは寺法が許すまい。狂言
綺語《きょうげんきぎょ》といって、文字のあやでさえもよしとはしない仏弟子が、進ん....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
あります。というのは、この老尼は修行のために、ここに静処を求めたのではなく、狂言
綺語《きょうげんきご》の閑居を楽しまんとする人であったからでしょう。様こそ法体に....
「二十六夜」より 著者:宮沢賢治
だいじ》大悲《だいひ》我が小願の中に於《おい》て大神力を現じ給い妄言《もうげん》
綺語《きご》の淤泥《おでい》を化《け》して光明|顕色《けんじき》の浄瑠璃《じょう....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
ナドニハ鳥ノ別足ツヽマンレウニ三熊野浦ヨリシテノボラルヽトイヘリ」とある。また『
綺語抄《きごしょう》』を引いて「浜ユフハ芭蕉ニ似タル草浜ニ生ル也茎ノ百重アルナリ....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
の御艶聞、イヴァン・モジュウヒンの御挨拶の前景気、と、いつ果てるともみえない鴉舌
綺語《げきぜつきご》。さるにても、季節中の魅惑たる花合戦、花馬車競技も、もはや旬....
「ハイカラ考」より 著者:木村荘八
男子は、年とって、醜くくなってから、かえって「美人」となり得る。――こう云ったら
綺語に陥ちるだろうか。大きにそれは「男」の「曳かれものの小唄」と一蹴されれば、そ....