綺麗好き[語句情報] » 綺麗好き

「綺麗好き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

綺麗好きの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ゆず湯」より 著者:岡本綺堂
に阿母さんと連れ立って芝居や寄席へ行くこともあるらしかった。 この一家は揃って綺麗好きであった。阿母さんは日に幾たびも格子のまえを掃いていた。お玉さんも毎日か....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
五、六の小女がしきりに格子を拭いていた。この天気に格子を磨かせるようでは、お葉は綺麗好きの、口やかましい女であるらしく思われた。半七と亀吉を二、三軒手前に待たせ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
かして視た。かれは更に自分の足もとを見まわしながら云った。「お前、以前はずいぶん綺麗好きだったが、だんだんに年を取ったせいか、この頃はあんまり掃除が届かねえよう....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
屋といっても、寄付きをあわせて四間ほどの小綺麗な家で、ことに阿母は近所でも評判の綺麗好きというので、格子などはいつもぴかぴか光っていた。併しこの母子が誰の仕送り....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
に阿母さんと連れ立って芝居や寄席へ行くこともあるらしかった。 この一家は揃って綺麗好きであった。阿母さんは日に幾たびも格子のまえを掃いていた。お玉さんも毎日か....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
て代りましたがね、之が支倉の家だったのです」 彼の家はこぢんまりとした平家で、綺麗好きと見えて、よく整頓した一間へ通された。 「さあ、随分古い事です。やがて十....
パンドラの匣」より 著者:太宰治
り、このようにかびが生える結果になったのに違いないと考えた。かっぽれは、なかなか綺麗好きなひとなんだ。どうにも気になる。何かよい容れ物があるまいかと、かっぽれは....
木の子説法」より 著者:泉鏡花
って。…… お雪さん――と言いました。その大切な乳をかくす古手拭は、膚に合った綺麗好きで、腰のも一所に、ただ洗いただ洗いするんですから、油旱の炎熱で、銀粉のよ....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
あ、何なみなみとあるもんだ。」 「いいえ、縁切こぼれるようだよ。ああ、葉越さんは綺麗好きだと見える。真白な手拭が、」 と言いかけてしばらく黙った。 今年より卯....
ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
ない、と考えていたのです。しかし、ヤーフの私が物をおぼえたり、礼儀正しかったり、綺麗好きなので、彼はとても驚いたらしいのです。ヤーフなら決して、そんな性質は持っ....
」より 著者:織田作之助
いる客を追いたてて坐蒲団をパタパタはたいたり、そこらじゅう拭きまわったり、ただの綺麗好きとは見えなかった。祝言の席の仕草も想い合わされて、登勢はふと眼を掩いたか....
生死卍巴」より 著者:国枝史郎
の男なのであろう? 決して悪人でないばかりか、正直で忠実で働き好きで、そうして綺麗好きの若者であった。ただ小心だということと、腕力のないということと、男性より....
光は影を」より 著者:岸田国士
批難しながら、一方では、なんでもその母に倚りかゝつていた。母は癇性といえるほどの綺麗好きで、また、料理の天才であつた。母の手料理は、なんでもうまかつた。膳が淋し....
四月馬鹿」より 著者:織田作之助
るのが好きだった。だから一日に二度も三度も銭湯へ飛び込んだりする。そういう点では綺麗好きだった。もっとも、潔癖症やプチブル趣味の人たちは銭湯は不潔だというだろう....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
る虞があります。既に私については不思議な薬を持って居るとかあるいは色が白いとか、綺麗好きであるから西洋人ではないか知らんといって眼を着けて居る人もある際に、チベ....