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綾糸
「綾糸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
綾糸の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「煩悩秘文書」より 著者:林不忘
ふっつりと煩悩《ぼんのう》の綱を断ち切った気の伴大次郎も、畢竟、眼に見えぬ煩悩の
綾糸に手繰られ、躍らせられているのではあるまいか。 所詮、生そのものが煩悩。 ....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
伸びてゆくと――
「えへん!」
耳近く、舟のなかに咳《せき》ばらいの音がする。
綾糸車《あやいとぐるま》
えへん! という咳ばらいはたしかに小舟のなかから―....
「レモンの花の咲く丘へ」より 著者:国枝史郎
水門にして濁水そこに流れ入る。窓に対して一台の織機あり。一人の女子その機を織る。
綾糸は、青、赤、黄、白、黒の五色とす。糸は天井より垂れ下る。 夕暮。 女子 (機....