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綿セル
「綿セル〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
綿セルの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
った。洋服にも履歴がある。そも此洋服は、明治三十六年日蔭町で七円で買った白っぽい
綿セルの背広で、北海道にも此れで行き、富士で死にかけた時も此れで上り、パレスチナ....
「変な男」より 著者:豊島与志雄
かと、思い惑った眼付で、先ずその服装を――古ぼけた角帽や着くずれた銘仙の袷や短い
綿セルの袴や擦りへった山桐の下駄などを、一通り見調べておいて、それから詳しく説明....
「金狼」より 著者:久生十蘭
二人の先客がひっそりとその前の卓《テーブル》に坐っていた。 一人は縮みあがった
綿セルの服を着た五十歳位の、ひどく小柄な小官吏風の男。まるで顎というものがなく、....