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綿花
「綿花〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
綿花の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「梓川の上流」より 著者:小島烏水
鍋で煮られて、クタクタの液汁に溶かされたようで、石を噛んで泡立つとき、玉霰飛び、
綿花投げられ、氷の断片流動し、岩石に支えられて渦や反流を生じ、畝《スウエル》の寄....
「大阪万華鏡」より 著者:吉行エイスケ
の鈴のように電話が絶えまなく鳴り渡った。 私がホテルの寝床からそのまま父の輸出
綿花事務所へやってくると、夜の疲労をぬりかくした、濃化粧したタイピストが電話機の....
「難船小僧」より 著者:夢野久作
・S・BOYを慄え上がらせながら平気の平左で横浜に着いてしまった。 横浜で印度
綿花と南洋材を全部上げてしまうと、今度は晩香坡行の木綿類を吃水一パイに積込む。同....
「子供・子供・子供のモスクワ」より 著者:宮本百合子
法で、その民族独特の生産に従っているところを、明快な彩色画で説明したものである。
綿花を栽培し、織物工場で働く耳輪だけ大きい痩せたインド人の後に、ヘルメット帽をか....
「ワーニカとターニャ」より 著者:宮本百合子
一緒に働いていたものだって、ここにはいる。 今日は、前週出した、インドにおける
綿花生産の消長と英国資本主義との関係に関する学生の研究報告の批評があった。この仕....
「幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
地は南米であり、たくさんの雑貨類をいっぱいに積みこんでいる。そのかえりには鉱物と
綿花とをもってかえることになっているのだった。この物語は、その和島丸の無電室から....
「女の一生」より 著者:森本薫
大山人や石濤の絵についてなら幾らでも話すことがありそうな気がするが、種粕の相場や
綿花の収穫については何の意見も方針もない。 けい 私は、こちらのようなお仕事、何....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
せるのは、先ず珍とせねばなるまい。 巻第六 ○ 山高み白木
綿花に落ちたぎつ滝の河内は見れど飽かぬかも 〔巻六・九〇九〕 笠金村 元正天皇....
「上海」より 著者:横光利一
塊相場に手を出そう。次には綿糸へ、次には外国為替の仲買へ、次にはボンベイサッタの
綿花市場へ、次にはリバプールの大市場へ、そうして最後に――彼はとにかく何よりも、....