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緊要
「緊要〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
緊要の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「親子」より 著者:有島武郎
が行きました。そこでと」 父は開墾を委託する時に矢部と取り交わした契約書を、「
緊要書類」と朱書きした大きな状袋から取り出して、 「この契約書によると、成墾引継....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
社会風教の上に至大の影響をおよぼす宗教の健全なる発達を遂げしむることは、もっとも
緊要なることの一たるを失わぬ」云々。そのために今ここで、宗教団体法案なるものを案....
「惜別」より 著者:太宰治
物人たちは、みんないいからだをしていたじゃありませんか。医学は、いま彼等に決して
緊要な事ではないという確信を深めましたよ。精神の革新です。国民性の改善です。いま....
「子猫」より 著者:寺田寅彦
もあるようだし、また人間のわれわれが糸で縛って交番へ届ける事もあった。生存に直接
緊要な本能の表現が、猫の場合ですらもうすでに明白な分化を遂げて、言わば一種の「遊....
「読書の今昔」より 著者:寺田寅彦
いいであろう。 一冊の書物を読むにしても、ページをパラパラと繰るうちに、自分の
緊要なことだけがページから飛び出して目の中へ飛び込んでくれたら、いっそう都合がい....
「「手首」の問題」より 著者:寺田寅彦
有機的な全系統を形成していて、そうして外部からわがままな無理押しの加わらない事が
緊要である。しかし弓の毛にも多少のむらがあるのみならず、弓の根もとに近いほうと先....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
へ」「何のために」「かくあるべし」と詮索するよりも「何である」と内省することこそ
緊要である。自己の真の奥底より湧き起こる声に傾聴して、自己の真の性情に立脚すると....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
的な内容で、「資金の円滑なる流通および金利の低下を計り産業の振興に資すること最も
緊要なりと認む」という至極尤もなものだから、これだけでは問題にならぬ。もっと積極....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
万葉集燈」 攷證………岸本由豆流「万葉集攷證」 檜嬬手……橘守部「万葉集檜嬬手」
緊要………橘守部「万葉集
緊要」 古義………鹿持雅澄「万葉集古義」 美夫君志…木村....
「学位について」より 著者:寺田寅彦
なり得るかと思われる。それ故にこの疑問を解くことは我国の学問の正常な発達のために
緊要なことではないかと思われるのである。自分などはもとよりこの六かしい問題に対し....
「物理学実験の教授について」より 著者:寺田寅彦
理化学の進歩が国運の発展に
緊要であるという事は永い間一部の識者によって唱えられていたが、時機の熟せなかった....
「マーカス・ショーとレビュー式教育」より 著者:寺田寅彦
げ、もう一と幕と思うところで打出しにするという「節制」は教育においてもむしろ甚だ
緊要なことではないか。この点について世の教育者、特に教科書の内容に関する一切の膳....
「省察」より 著者:デカルトルネ
うな性質のものであるということを、附け加えるでありましょう。すなわち、ことがらの
緊要性と、これがことごとく関係するところの神の栄光とは、この場合私の習慣の常とす....
「雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
感心するな」ということは、現代の紳士がその体面を保つうえにおいて忘れてはならない
緊要なる身だしなみの一つである。これは何もいまさら私が指摘するまでもなく、いやし....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
は僅かに一千人、それからシカチェに二千人、テンリーというてネパール国に対する最も
緊要なる防禦場である所に五百名とはいうて居るが、その実三百名しか居らぬかも知れな....