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総元締
「総元締〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
総元締の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「不在地主」より 著者:小林多喜二
上品に、知らん振りをしているが、「銀行」というものこそ、百姓の咽喉をしめる親方の
総元締であることを見ている百姓が一人でもいるか!)――すると、その金は拓殖銀行か....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
竹中|采女の別当に雇われることに成功した。竹中采女は長崎奉行であり、切支丹断圧の
総元締のようなものだ。次兵衛はまんまとこの別当になり、自由に牢内に出入して、グチ....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
ない」 「なるほどね。わかった。君こそは、全世界の、全人類の、検視人かね。戸籍の
総元締めというわけかい」 「エンマ様の出店らしいわね」 「跫音の答えて曰く、か」....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
官の失脚を喜んだり、政党内閣の再来を希望したりするものさえ少くないという。官吏の
総元締である大臣にしてからが、誰かが死んだりすると、その後釜をねらう者が多くて、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
心なくその家のことを聞いてみるとな、望月というのは甲州金の金掘《かねほ》りをする
総元締《そうもとじめ》を代々預かっていて、表面に現われた財産も少ないものではない....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
そこで、このお寺は一宗一派のものではなく、このお寺の御本尊様は、日本の仏像の
総元締、神様でいえば伊勢の大神宮様と同じこと。 大神宮様所在の御地を神都と呼ぶ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
や、そこが火元になって、江戸中を焼き払うの時があるべきことを迷信し、その火つけの
総元締が、西郷吉之助であることも充分に想定し、自然、江戸が薩摩を焼かなければ、薩....
「巷説享保図絵」より 著者:林不忘
おうと、当然そのお高という女のものでなければならない。実際また、いまこの和泉屋の
総元締めをしている人が、珍しく堅い男で、柘植の裔《あと》が妙なぐあいに消えうせた....
「煩悩秘文書」より 著者:林不忘
って、巧みに、好色出羽の身辺を絶えず探っていようという――いわば、一味の女間者の
総元締めになるはず。 それがまた、籤で決めたとはいえ、よく三人の柄に適《はま》....
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
い位だ。……その次が現在大阪で底曳大尽と謳われている荒巻珍蔵……発動機船底曳網の
総元締だ。知っているだろう。それから京城の鶏林朝報社長、林逞策。あれで巨万の富豪....