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「総務〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

総務の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
杉垣」より 著者:宮本百合子
れは、だってあたり前だわ」 「ひとつ、君の兄さんのすすめにしたがって、その何とか総務係長というのになって見ようか……」 それには答えず、しばらく黙ったまま歩い....
人間の道義」より 著者:宮本百合子
の十六日、正金銀行で、課長以上の行員たちが殆ど全部現金を五円札に代え、前交易営団総務課長は、二十万円の金を五円札で引き出したという事実である。おそらく、現にその....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
徴派と内閣審議会派とに分裂して行くらしく見えた。 現に政友会幹事会の席上、島田総務は国体明徴派の立場から「議会における決議の趣旨は機関説排撃にありたること勿論....
乾杯」より 著者:豊島与志雄
ばこれも大袈裟で、実は主として山川正太郎の旧知の筋合のもの、某省の局長や某政党の総務が主な公職者で、だいたい普通の中流人でありました。――ただ茲に注意しなければ....
花束の虫」より 著者:大阪圭吉
就いて、もう少し伺えないでしょうか?」 「申上げます。――三人の内一人は瑪瑙座の総務部長で脚本家の上杉逸二さんですが、この方は確か三日前東京からおいでになり、今....
次郎物語」より 著者:下村湖人
がない。 校友会関係でいうと、六人ともそれぞれに何かの委員をやっており、平尾が総務、次郎が文芸、梅本が弁論、新賀が柔道、大山が弓道、馬田が卓球となっている。む....
光は影を」より 著者:岸田国士
ら、わずかな隙間に顔をよせて、兄の方へにこりと笑つてみせた。 上武製粉株式会社総務部勤務兼熊谷工場営業部長という肩書をもらつて、再び京野等志がサラリーマンの生....
あなたも私も」より 著者:久生十蘭
をした。 秋川は苦笑しながら、 「神月という男は、なんということもなく翼賛会の総務にまつりあげられたほか、仕事らしい仕事もせず、あの年になるまで、ノラクラと遊....
私はかうして死んだ!」より 著者:平林初之輔
々でこちらのご主人にお目にかかる用件ができたものですから」 私が、××会の山岡総務の名前を口に出すと、壮士連は急に態度をかえて、ちょっと二階へ上がったが、すぐ....
棚田裁判長の怪死」より 著者:橘外男
回ってから亜米利加の司法制度の見学に行く、土井という最高検の検事や、法務省の官房総務部長の検事等々、判検事の一団だったのです。 「ほう、棚田判事とお友達でしたか....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
う大きな文字が入口に厳しい。宝蔵らしい白壁も奥に見える。神仏|混淆で、一切ここを総務所としているらしかった。 老禰宜が、玄関で長々と何か告げている。 程なく....
むかでの跫音」より 著者:大倉燁子
て紹介はされなかったが、お互に黙礼位は仕合うようになっていた。彼は有名な天光教の総務で、また学者としても世間に知られていた。神主さんのような人と、坊さんの伯父と....