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「総合〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

総合の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
れは不可能であるばかりでなく、君を涜すと同時に僕自身を涜す事だ。君の談話や手紙を総合した僕のこれまでの想像は謬っていない事を僕に信ぜしめる。しかし僕はこの上の想....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
であります。 昭和維新は日本だけの問題ではありません。本当に東亜の諸民族の力を総合的に発揮して、西洋文明の代表者と決勝戦を交える準備を完了するのであります。明....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
の広辺電気もそれ。枚挙にいとまあらずである。 ◯去る四月二十五日の新聞に、被害の総合結果の発表あり。 東 京 五十万戸 二百十万人 大 阪 十三万戸 ....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
倉』にすぎないのだ。まるで天体みたいに、多くの標章を打ち撒けておいて、その類推と総合とで、ある一つの恐ろしいものを暗示しようとしている。だから、そういう霧を中に....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
やそこらにはなるだろうから、それにヤンの資産をくわえて研究所を拡張し、名実兼ねた総合病院にしようというのだった。つまり、座間がしている社会施設を、ヤンが営利化し....
単独行」より 著者:加藤文太郎
当時間をおいて、朝方出発するように気をつけなければならない。 以上天候と雪崩を総合してみると、晴天の終りから曇天にかけて登山をすれば一番安全であるが、曇天のあ....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
なんにも言わなかったのであるが、その子細ありげな口ぶりと、宿の女子たちの噂などを総合して、巡査もまずお春に疑いの眼を向けたらしく見えた。だんだん調べてみると、こ....
花束の虫」より 著者:大阪圭吉
リの前底部を一寸思い出させる様なこの靴跡の前の部の局部的な強い窪み方――。等々の総合的な推理からして、僕はこの靴を、一種の木靴――あの真夏の海水浴場で、熱い砂の....
科学者と夜店商人」より 著者:海野十三
の水くぐりを夜店でお売りになるのですか」 「ソ、そうじゃない。之を御覧、不思議な総合現象だ。全く新しい実験だ」 「いやですよ、先生。こんなものは、もう三年も前か....
S夫人への手紙」より 著者:岸田国士
映せしめるようにしたいことです。 この「研究所」は、衣食住を含む一般生活様式の総合的研究を特色とするもので、例えば建築を無視した服飾の改良などという過ちを犯す....
演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
られている。 「演劇」をかたちづくる、もう一つの要素の分け方は、いわゆる「演劇は総合芸術なり」という主張を裏書きするもので、つまり「演劇」の構成要素を、あらゆる....
演劇への入口」より 著者:岸田国士
ているか、ということは、専門の道にはいってみなければ容易にわからない。 演劇は総合芸術なりという説も、一応は成り立つけれども、文学、美術、音楽というような各種....
沼畔小話集」より 著者:犬田卯
々として政治問題、社会問題、人生問題、なんでもやるんですからね。」 友人の話を総合すると、数年前妻に死なれてから、彼のそうした新生活がはじまったとのことだった....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
逢い申して自分が法王から秘密の法を授かりました。その時々に仰せられたお言葉などを総合して考えて見ると、 法王は宗教的思想よりむしろ政略的思想に富んで居る。もち....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
になっていたのである。 そこで持久戦争となるべきを予期して、米・ソを中心とする総合的圧力に対する武力と経済力の建設を国防の目標とする如く書き改めた。 「若し百....