総合的[語句情報] »
総合的
「総合的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
総合的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「科学者と芸術家」より 著者:寺田寅彦
中にはただ忠実な個々のスケッチを作るのみをもって科学者本来の務めと考え、すべての
総合的思索を一概に投機的とし排斥する人もあるかもしれない。また反対に零細のスケッ....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
であります。 昭和維新は日本だけの問題ではありません。本当に東亜の諸民族の力を
総合的に発揮して、西洋文明の代表者と決勝戦を交える準備を完了するのであります。明....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
彼の観察の眼は科学者の眼でなければならない。 人形の運動はすべて分析的である。
総合的ではない。 たいていの人間は一種のアウトマーテンである。 あらゆる尊敬....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
日ではもはや、アカデミックな専門領域の停滞を打破する結果にならざるを得ないような
総合的な見地は、このビルドゥングとは別なものになって了っているのだ。そうすればこ....
「感覚と科学」より 著者:寺田寅彦
徴に注目する必要がある。 思うに五官の認識の方法は一面分析的であると同時にまた
総合的である。たとえば耳は音響を調和分析にかける。そうして、めんどうな積分的計算....
「連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
れて来るのである。 「連作論」中に、左千夫《さちお》の問いに答えて子規が「俳句は
総合的で複雑なものだから連作の必要がないが、短歌は連続的で単純なものであるから連....
「映画芸術」より 著者:寺田寅彦
いであろう。 オペラが総合芸術だと言われた時代があった。しかし今日において最も
総合的な芸術は映画の芸術である。絵画彫刻建築は空間的であるが時間的でなく、音楽は....
「俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
するか。これはむつかしい問題であるが、私見によると、二つの対象が対立して、それが
総合的に一つの全体を完了する、いわば弁証法的とでも言われる形式を備えるのが「切れ....
「ニュース映画と新聞記事」より 著者:寺田寅彦
ていない。それをするには撮影技師の分析的頭脳と、フィルムの断片を総合する編集者の
総合的才能を必要とするのである。 こういうふうに考えて来ると、新聞記事というも....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
ハイデッガー主義やに就いての批判などが組み合わされている。一見現代哲学の諸形態の
総合的批判なのだが、それがつまり種の論理の強調と、その内容たる(時間図式に代る)....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
とになる。――こうした見地から私は、現在果して誰々がこの所謂専門的な文芸批評家(
総合的な?文芸批評家は云うまでもない)にさえ該当し得るかを、思うのである。 だ....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
は出来ないから、結局なんといってもこれは官僚の溜りとなり、しかも恐らく各省官僚の
総合的な溜りとなるだろう(だから内閣資源局と合併しろという説も出た)。しかもここ....
「花束の虫」より 著者:大阪圭吉
リの前底部を一寸思い出させる様なこの靴跡の前の部の局部的な強い窪み方――。等々の
総合的な推理からして、僕はこの靴を、一種の木靴――あの真夏の海水浴場で、熱い砂の....
「S夫人への手紙」より 著者:岸田国士
映せしめるようにしたいことです。 この「研究所」は、衣食住を含む一般生活様式の
総合的研究を特色とするもので、例えば建築を無視した服飾の改良などという過ちを犯す....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
になっていたのである。 そこで持久戦争となるべきを予期して、米・ソを中心とする
総合的圧力に対する武力と経済力の建設を国防の目標とする如く書き改めた。 「若し百....