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「総名〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

総名の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
名人長二」より 著者:三遊亭円朝
す。西は西山、東は上野山、南は向山、北は藤木山という山で囲まれている山間の村で、総名を本沢と申して、藤木川、千歳川などいう川が通っております。此の藤木川の流が、....
十二支考」より 著者:南方熊楠
※《えん》、※猴《みこう》以て一物と為す、それ訛《あやま》り伝えて、猿字を用いて総名と為す、※猿同字〉と。誠にさようだがこの誤り『和名抄』に始まらず。『日本紀』....
十二支考」より 著者:南方熊楠
雌雄鶏を兼称する事となりいる(『大英百科全書』十巻七六〇頁)。わが邦でトリは鳥の総名だが、普通の家庭では鶏を指すに等し。ただし正確に鶏を指すにはコンモン・ファウ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
を『本草綱目』始めて獣部に収めた。本邦でも足利氏の中世の編『下学集』には鼠は虫の総名と書いた。されば支那の虫焼きてふ虫は冬蟄する一切の虫やその卵を焼いたからの名....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
枕詞。明日香(飛鳥)といって、なぜ藤原といわなかったかというに、明日香はあの辺の総名で、必ずしも飛鳥浄御原宮(天武天皇の京)とのみは限局せられない。そこで藤原京....
新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
を記して置きたいと云って、民衆が急に芸術の中に勢力を得て来た事と、民衆芸術と云う総名の下に集まる諸説の極めて紛々たる事とを挙げている。 「現に民衆劇の代表者と云....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
である。繰り返していうが、こんなわけであるから「百合」というのは前記の通りユリの総名、すなわち The general name for all lilies ....
植物知識」より 著者:牧野富太郎
しても、ササユリが百合ではないことが判《わか》る。そして日本ではなお百合をユリの総名のように思っており、ユリといえばよく百合と書いているが、それはまったく間違っ....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
っかい》国民より賄《まかな》うべしと約束せしことなり。かつまた政府はすでに国民の総名代となりて事をなすべき権を得たるものなれば、政府のなすことはすなわち国民のな....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
すでに忘れられた秩父地方などにもある。炉の四側の家の者が坐臥飲食する場所に、必ず総名のあるべきは当然で、それが佐渡のごときジロという語を知る土地でも、なお別にユ....