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総帥
「総帥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
総帥の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
「それが真偽いずれにしても、興味ある報道ですね」 ◯ラジオ報道は、ムッソリーニ
総帥が遂にイタリアの反乱軍の手によって殺害されたと伝う。 ◯モロトフ氏、急いで桑....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
て、寺院の縁起を掻い摘んで述べておくことにしよう。――一九二〇年十月極東白衛軍の
総帥アタマン・アブラモーフ将軍が、ロマノフ朝最後の皇太子に永遠の記憶を捧げたもの....
「島原の乱」より 著者:菊池寛
であったから、忽ち衆人讃仰の的となった。この弱冠の一美少年こそは、切利支丹一揆の
総帥となった天草四郎時貞である。 当時島原一円の領主であった松倉|重次は惰弱の....
「読書法」より 著者:戸坂潤
士大河内正敏氏についても同様である。更に理化学研究所所長、及び理研コンツェルンの
総帥としての氏についてさえも、個人的にはあまり知っていない。事実私が知っていない....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
の日光大修営の建築奉行を柳生対馬守におとすべく吉宗公に進言したのは、そのお庭番の
総帥《そうすい》たるこの愚楽老人……今この壺の蓋から埋宝の個所を明記した古図が出....
「昨今の話題を」より 著者:宮本百合子
自分の洗ったお茶碗を傍で拭き、得意の庖丁磨きをすることを恒例とする良人、労農派の
総帥山川均氏をはじめ、親類の男の誰彼が特殊な事情でそれぞれ女のする家のことをもよ....
「雪たたき」より 著者:幸田露伴
して打取って辛くも悦んだのは安富之綱であった。又|打死はしたが、相国寺の戦に敵の
総帥の山名宗全を脅かして、老体の大入道をして大汗をかいて悪戦させたのは安富喜四郎....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
で、島津は十文字、井伊が橘《たちばな》で、毛利が三星一文字、細川の九曜――西軍の
総帥格宇喜多中納言と、裏切者の小早川秀秋は、共に豊臣太閤のお覚えめでたい子分だか....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
の妹だった。今でも二絃琴の鳴物は、鼓《つづみ》の望月|朴清《ぼくせい》の娘初子が
総帥《そうすい》である。 おしょさんの家は格子戸の中が半間《はんげん》のたたき....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
名たちの財産しらべができているのだ。ごまかそうたって、だめ……。
このお庭番の
総帥が、これなるお風呂番、愚楽老人なのでございます。
来年は、その二十年めに当....
「「草野心平詩集」解説」より 著者:豊島与志雄
の詩が独特であるように、心平さん自身、特異な詩人である。今では、詩雑誌「歴程」の
総帥として、詩業も貫禄も充分に備わっているが、なんとなく孤峯の感じである。敬愛す....
「天草四郎の妖術」より 著者:国枝史郎
倉内膳正を初めとし、有馬、鍋島、立花、寺沢、後には知恵伊豆と謳われた松平伊豆守が
総帥として江戸からわざわざ下向した程で総勢合わせて十万と称され、城を囲むこと一年....
「田沢稲船」より 著者:長谷川時雨
。由来すると説くものを聞かず―― と「小羊《こひつじ》漫言」に『早稲田文学』の
総帥坪内逍遥は書いたが、おとめ問題での美妙の反駁文には手厳しかった。「小説家は実....
「日本上古の硬外交」より 著者:国枝史郎
つは、臣下の将兵のみを新羅討伐におつかわしにならないで、やんごとない皇后様御自ら
総帥として御出陣あそばされ「事成らば爾等の功であり、事破れなば吾の罪なり」と、全....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
大冊である。二条派の尭孝と相対して、一時の双璧と見られたが、二条派の末輩は敵方の
総帥として過大に敵視し、永享十一年に撰ばれた勅撰和歌集第二十一代の『新続古今集』....