総意[語句情報] »
総意
「総意〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
総意の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河明り」より 著者:岡本かの子
こういう偶々の場合、こういう自然現象の際に於て、都会に住む人間の底に潜んだ嘆きの
総意として、聴かれるのであった。この意味に於て、眼の前見渡す雪は、私が曾て他所の....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
の事実がどういう力によって結果したかとか、力によってではなくて満州民族の観念的な
総意によって結果したのではないかとか、いう過去のプロセスの問題とは無関係に、現在....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
局、峰丹波先生にとっては、これほど御迷惑なことはないであろうけれども、門弟一同の
総意として御推挙申しあげるのであるから、どうぞどうぞお願いだから、この道場のある....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
卒然として蝉脱《せんだつ》して官僚になったのだ。しかも、自分の恣意《しい》と公の
総意を区別しない官員の上の官員さまになっていた。この気持は、古い君主関係を脱けだ....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
日の世論であるかはどこで証拠立てられるか。例えば人々は好く、満州国が三千万民衆の
総意で建てられたと叫んでいるが、ではそういう
総意は一体どうやって確め得たのか。そ....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
は恐らく若干の個々の軍人の云わば趣味か何かのようなものに過ぎないだろう。軍全体の
総意は、実はそういうものでは動き得ないのだし、又事実夫で動いてはいないのである。....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
し統制がこのように一定の露骨な形を取ることが出来たのも、国民の或る意味に於ける「
総意」が之を支持するからなのである。というのは、国民が総体から云ってこの統制に対....
「水甕」より 著者:豊島与志雄
ばかげた妥協に結着したようでした。 その間、仁木はいつも素朴に、問題は従業員の
総意に問うべきだと言いました。主張はせず、問わるれば言うだけでした。最後までそう....
「ヤミ論語」より 著者:坂口安吾
らぬ。 地震にこりることを知らない魂は、戦争にもこりることを知らないのである。
総意的な流行 東郷、乃木将軍らの軍国切手が追放されたに代って、文化人の肖像を入....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
書いたんだ。しかし名前は言う必要がない。それは、これを書いた人は、これがみんなの
総意だと信じきって書いたからだ。僕たちはただその人の熱意を生かせばいいんだ。」 ....
「二・二六事件に就て」より 著者:河合栄治郎
を以て抑止すべきであった。 国軍の本務は国防に在るか奈辺に在るか、政治は国民の
総意に依るべきか一部少数の〈暴〉力に依るべきかは、厳として対立する見解にして、そ....
「恐怖の季節」より 著者:三好十郎
自身が横につながって仲間を作り、共同研究をやりたまえ。それで足りない所は、諸君の
総意が指すところに従って、信頼し尊敬することの出来る先輩だけを招いて話を聞きたま....
「抵抗のよりどころ」より 著者:三好十郎
っさいの動きに、私どもは協力することはできない。 同時にソビエットが、日本人の
総意がそれを欲していないことを事実のうえで知っていながら、少数の日本人を激励、ま....
「俳優への手紙」より 著者:三好十郎
が澄んでいたことが有ったか? 演目の配列が澄んでいたと言うことは、それらの劇団の
総意が命ずる所に第一義的に緊密に結び附いた演目の配列と言う事を指すのであるが、そ....
「アメリカ人に問う」より 著者:三好十郎
の責任者たちは、国民から委託された権限の地位からもう一度おりて、あらためて国民の
総意を問うだけの手つづきを取るのが至当ではないでしょうか? そんなことをしてい....