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「総攻撃〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

総攻撃の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
討死をしなければすまないと、覚悟の臍をかためたそうです。 そのあくる日は官軍の総攻撃で、その戦いのことは改めて申すまでもありません。藤崎さんは真先に進んで、一....
田原坂合戦」より 著者:菊池寛
十六人と云うから、ほとんど全滅したわけである。 三月二十日、官軍いよいよ最後の総攻撃を決したが、連日の激戦にも拘らず、おしまいは案外容易に占領する事が出来た。....
賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
は時分は今ぞ、者共かかれと下知し、自ら貝を吹立てた。夜も全く明けた七時頃、秀吉は総攻撃を命じたのである。旗本の勢も一度に槍を取って突かかったが、真先に石川兵助、....
碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
日本軍は、一万一千、夜襲を屡々試みたが成功するに至らなかった。七日午前八時如松は総攻撃を命令した。明軍の大将軍砲、仏郎機砲、霹靂砲、子母砲、火箭等、城門を射撃す....
島原の乱」より 著者:菊池寛
た。この報を受け取った板倉重昌は心秘かに期する処あって、寛永十五年元旦をもって、総攻撃をなすべく全軍に命じた。元旦|寅の下刻の刻限と定めて、総勢一度に鬨を挙げて....
小田原陣」より 著者:菊池寛
小田原城の将士の度肝を抜くことなんか、易々たるものだったと思う。 七日、秀吉は総攻撃を命じて居る。全軍一斉に銃射を開始し、喊声を響かし、旗幟を振って進撃の気勢....
流線間諜」より 著者:海野十三
に次のような意味の文句を綴ってあった。 「……ボゴビ、ラザレフ岬。四日完了。……総攻撃開始は十日の予定、それまでにR区各員は一切の準備を終了し置くを要す」 ボ....
切捨御免」より 著者:坂口安吾
、今日(八月二十五日)の新聞は、人権侵害、にわかにH画伯に同情あつまり、警視庁は総攻撃をくらっている。 警視庁にも手落ちはあった。タイホに向った警部補が真犯人....
水鳥亭」より 著者:坂口安吾
え、なります。時間の問題ですから。軍は秘密兵器を完成しています。敵が図にのって、総攻撃に来たときに、奥の手を用いて一挙に勝利へみちびく。これが軍の既定の作戦なん....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
動資金を費したと想像しうるにも拘らず、ロッテナム夫人は一ヶ月足らずのうちに悪評の総攻撃にあって行方をくらました。もっとも、高価きわまる手術費と香水の値段だから、....
裏切り」より 著者:坂口安吾
く実に突如として愛の告白に及んだことです。洞穴に追いつめられた敗残兵が突如として総攻撃に転じたような悲痛の様が思いやられますが、行われた現象としては必ずしもそう....
大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
如き大軍は東海東山、北陸から、堂々として進出した。そうして三月十五日を以て、江戸総攻撃と決定された。 江戸はほとんど湧き返った。旗本八万騎は奮起した。薩摩と雌....
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
めの砦を造って立て籠もっていて、今日かもしくは明朝あたり焼き打ちの計で土人部落の総攻撃をやる筈だと、そういう事を知ることが出来た。それにもう一つその探検隊の目的....
月日の話」より 著者:坂口安吾
太陽暦では翌年にかかっており、太陰暦の元旦に天草の切支丹組が油断していると思って総攻撃した時、切支丹側には何でもない平日で、ために日本側は総大将が戦死するほどの....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
と驚いて、そっくりこのことを書いたところが、雑種秋田の製造を職業にしている人々の総攻撃をくらってへいこうしたことがあった。 しかし私は一番正直なところを一ツだ....