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総桐
「総桐〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
総桐の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
す》ですぜ。また、このしゃれた長火ばちが、いかにもうれしくなるじゃござんせんか。
総桐《そうぎり》の小格子《こごうし》造りで、ここにこうやりながらやにさがってすわ....
「旧主人」より 著者:島崎藤村
臭い御|寝衣《ねまき》などを縁へ乾しました。 御独《おひとり》になると、奥様は
総桐の箪笥《たんす》から御自分の御召物を出して、畳直したり、入直したり、又た取出....
「縮図」より 著者:徳田秋声
お茶を呑み、金ぴかの仏壇の新仏にお線香をあげることもあった。二階は八畳と六畳で、
総桐の箪笥が三|棹も箝め込みになっており、押入の鴨居の上にも余地のないまでに袋戸....
「新世帯」より 著者:徳田秋声
で火を点けると、思案深い目容をして、濃い煙を噴いていた。 六畳の部屋には、もう
総桐の箪笥が一棹|据えられてある。新しい鏡台もその上に載せてあった。借りて来た火....
「地上」より 著者:島田清次郎
あらわしていた。部屋いっぱいに並んだ八つの寝床、枕元近い板敷に並んだ鏡台、壁際に
総桐の四台の箪笥、その上に二間の吊棚があって、使いこなした、くな/\の平常の帯ら....