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総称
「総称〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
総称の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
考えた。もっとも彼らはこれらの星を『通訳者』(Dolmetscher)という名で
総称していた。――しかしこれらの星の軌道には、彼らのいうところでは、『助言する神....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
むかしから有名であるが、その旧跡は定かでない。地名としては神田|松枝町のあたりを
総称して、俗にお玉ヶ池と呼んでいたのである。その地名が人の注意をひく上に、そこに....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
店や工場からぞろぞろと飯を食いに出てくる女という意味で、いろんな女店員や女工員を
総称するパリ語だ。そしてこのミディネットがやはり、正午のやすみ時間に、本職の労働....
「書籍の風俗」より 著者:恩地孝四郎
どの金属が腐るのを避けて麻糸等によるものがある。之は針金とじというよりも、やはり
総称である打抜き綴じという風がいいわけ)角背を俗に南京(ナンキン)と呼ぶ。角背は....
「山の湯の旅」より 著者:上村松園
感じられました。 その発甫には二、三ヵ所の温泉地が散在していて、これを一たいに
総称して発甫といっているようです。しかし私どもの志したのは、この山麓の温泉地では....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
録したるべければ、当時蝦夷以外の俘囚もしくは東人として認められたるものの祖先をも
総称して東夷と称し、特にその中の最強者たる生蕃のみを指して、蝦夷と呼びたりと解す....
「妖怪学」より 著者:井上円了
ず。余のいわゆる妖怪とは、いたって広き意味を有し、一切、妖怪不思議に属するものを
総称するなり。およそ宇宙間の諸象の中に洋の東西を問わば、世の古今を論ぜず、普通の....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
反射作用と称することあり。反射作用とは、刺激に応じてただちに起こる無意不覚作用を
総称する名目なり。例えば、消化作用、呼吸作用はもちろん、外物の目に触るるときは知....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
主義はほぼ一致して居ります。その成仏の方法もまたほぼ一致して居りますのでこれらを
総称して古教派というのです。
これを開いた一番最初の人はロボン・ペッマ・チュン....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
を分けて五つの種類にしております。地大、水大、火大、風大、空大、これであります。
総称して五大(地大は堅固の性あり、水大は洗浄の性あり、火大は成熟の性あり、風大は....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
もとは広く山の北の義で、羽前境の連山以北、御物川上流の平野を中心とした一帯の地の
総称であった。今の雄勝・平鹿・仙北の三郡はすなわち、すべていわゆる仙北のうちなの....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
日に至ってもなお農民の事を百姓という。天下の百姓という言葉は一切の人民を網羅した
総称の筈でありますが、その一切の公民すなわち百姓が、これ直ちに農民ということであ....
「旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
思想からこれを穢れ多きものとし、もっぱらエタの称を冠せしめ、その他のものはこれを
総称して、非人と云う事になったのである。ここにおいてエタの名はいくらか当初の意義....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
という邦語を以てしたことである。 本来「百姓」とは、あらゆる姓氏を有するものの
総称で、その語にはもとより農民という意味はない。姓氏を有するものはすなわち公民で....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
賤の僧の義に用いられたもので、在来の俗法師や、社会の落伍者のこれに投じたもの等の
総称とみるべく、したがってその職業も一定せず、陰陽・卜筮・遊芸・雑職に従事するも....