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総角
「総角〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
総角の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
》に籠《こも》ッておぼろおぼろ、トント判らぬ事|而已《のみ》。風聞に拠《よ》れば
総角《そうかく》の頃に早く怙恃《こじ》を喪《うしな》い、寄辺渚《よるべなぎさ》の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、お客様気取りに坐り込んでいるのは、この界隈《かいわい》のお河童や、がっそうや、
総角《あげまき》や、かぶろや、涎《よだれ》くりであって、少々遠慮をして、蓆の周囲....
「明治美人伝」より 著者:長谷川時雨
宮の御見出しにあずかり、歌子の名を御下命になったのは女史の十六歳の時だというが、
総角《あげまき》のころから国漢文をよくして父君を驚かせた才女である。中年の女盛り....
「源氏物語」より 著者:紫式部
るものにぞありける)などと言い尽くせぬ悲しみを語っていたのであるため、結び上げた
総角(組み紐の結んだ塊)の房が御簾の端から、几帳のほころびをとおして見えたので、....
「源氏物語」より 著者:紫式部
な物思いのために少し面痩せのしたのもかえって貴女らしい艶な趣の添ったように見え、
総角の姫君にもよく似ていた。いっしょにいたころはどちらにも特殊な美しさがあって、....
「源氏物語」より 著者:紫式部
れもが言うとおりに珍しい人情味のある人であるとそばにいて思っていた。表はおおかた
総角の姫君と死別した尽きもせぬ悲しみを話題にしているのであった。 「私は少年のこ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
ちに見られぬように、上手に顔の隠れるようにしてすわっていた。ものの言いようなども
総角の姫君に怪しいまでよく似ているのであった。あの人型がほしいと言った人に与えた....
「源氏物語」より 著者:紫式部
の心であると浮舟は思った。 母は昔の話などをしていて弁の尼も呼びにやった。尼は
総角の姫君のことを話し出し、 「考え深い方でいらっしゃいまして、御兄弟のことをあ....
「死剣と生縄」より 著者:江見水蔭
ぎ、松葉締め、轆轤巻、高手、小手、片手上げ、逆結び、有らゆる掛け方に通じていた。
総角、十文字、菱、蟹、鱗、それにも真行草の三通り宛有った。流儀々々の細説は、写本....