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総論
「総論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
総論の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「古代国語の音韻に就いて」より 著者:橋本進吉
おります。また本居宣長《もとおりのりなが》翁《おう》もやはり『古事記伝』の初めの
総論に「仮字《かな》の事」という条に、明らかに音の区別であったといっているのであ....
「大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
る。日本では嘗て「科学小説」は「探偵小説」と並行して進んで来たのであった。先に、
総論で挙げて置いたように、森田思軒をはじめ色々の人が「探偵小説」を翻訳した頃、既....
「惜別」より 著者:太宰治
ど、それほど、たのしい授業ではなかった。ちょうどそのころ、藤野先生の講義は、骨学
総論を終り、骨学各論にはいったばかりのところであったが、等身大の躯幹骨の標本を傍....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
を採っても、出て来る。幾何学を群論によって取り扱おうとする人々は、之を単に群論の
総論にぞくするものとして取り扱うのではなくて、特殊の変換群(Transforma....
「明治美人伝」より 著者:長谷川時雨
する細《こま》かしい観賞、きりきざんだ小論はそうした書にしるしておいた。ここには
総論的な観方《みかた》で現代女性を生んだ母の「明治美人」を記して見よう。 それ....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
免れない。しかしながらかつて論じたのは東山時代を主として睨《にら》んだ足利時代の
総論で、本篇は足利時代を東山時代に総括しての論である。したがって両者の間に多少の....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
んか。栄さんは早々と耳朶《みみたぶ》をかゆがって居ります。七日に、本は『世界文学
総論』、カーライルの『クロムウェル伝』、『日本書紀』上・中、ポアンカレの『科学者....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
国民全集』中 陸軍篇 海軍篇 海外発展篇 『帝国憲法講義』佐藤丑次郎 『憲法
総論』山崎又次郎 ※『帝国憲法逐条講義』上杉 ※『日本刑法』改訂版 牧野 『刑....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
ですね。この際、一人や二人は問題じゃないと思うんだけど」 陸さんがいった。 「
総論はいいが、各論はいやだというのか。結構だね。それでやってくれよ」 「結構なん....
「人工心臓」より 著者:小酒井不木
一 私が人工心臓の発明を思い立った抑ものはじまりは、医科大学一年級のとき、生理学
総論の講義で、「人工アメーバ」、「人工心臓」の名を聞いた時でした。…… と、生....
「妖怪学」より 著者:井上円了
実体、心象の本源にさかのぼり、妖怪の真相を開現するにほかならざるなり。 以上、
総論を略述し終わりたれば、これより、二、三の種類を挙げて説明を試みんと欲す。しか....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
狸の原因事情を論明して、『妖怪玄談』第一集となす。その目次、左のごとし。 第一段
総論 第二段 コックリの仕方 第三段 コックリの伝来 第四段 コックリの原因 ....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
するものならずや。 三 仏蘭西人テイザン著す所の日本美術論は北斎の生涯及画風を
総論して甚《はなはだ》正鵠《せいこく》を得たるものなり。左に抄訳して泰西人の北斎....
「三稜鏡」より 著者:佐左木俊郎
吸付くようにして博士の口元を凝視しているのであった。 初講義の挨拶を兼ねての、
総論的序説と云うよりもそれはむしろ、怖ろしい奇術の前口上を聞いているようで、私は....
「茂吉の一面」より 著者:宇野浩二
大作となった、『柿本人麿』の研究をはじめ、その年の十一月には、大著『柿本人麿』(
総論篇)を刊行し、その翌年(昭和十年)には、人麿関係の調査のために、再び石見に行....