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「総領事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

総領事の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
新種族ノラ」より 著者:吉行エイスケ
ンがノラの男妾《だんしょう》だという評判が街にひろがった。南京路を彼女はアメリカ総領事館書記、ローランド・グリーンと腕を組んであるいていたが、いつのまにか一品香....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
の慄えを帯びていたのだった。 「本日午後五時半、上海市の共同|租界内で、我が滝本総領事が○国人の一団により、惨殺されましたお話であります。 兼ねて租界管理に関....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
たがえ、いずれも礼服着用で、その二階の広間に集まりつつあった。英国特派全権公使兼総領事パアクス、仏国全権公使ロセス、伊国特派全権公使トゥール、普国代理公使ブラン....
安重根」より 著者:谷譲次
、同営業部長ギンツェ、護境軍団代表ヒョウドロフ大佐、他二三の露国文武官。ハルビン総領事川上俊彦、日本人居留民会会長河井松之助、満鉄代理店日満商会主、他二三。日露....
戦争からきた行き違い」より 著者:夏目漱石
たあとなので私《わたし》はどうするわけにもいかなかった。先生がまだ横浜のロシアの総領事のもとに泊まっていて、日本を去ることのできないのは、まったく今度の戦争のた....
マードック先生の『日本歴史』」より 著者:夏目漱石
上 先生は約《やく》の如く横浜総領事を通じてケリー・エンド・ウォルシから自著の『日本歴史』を余に送るべく取り計....
十二支考」より 著者:南方熊楠
ある壮士同然の振る舞いに、大倉氏も愛憎をつかしほり出した。それから当時ロンドンで総領事だった荒川巳次君宅へ寄食したが、子供の守りをするがうるさいとかで逃げ出し、....
地獄の使者」より 著者:海野十三
昨夜から今朝までの私の行状ですな。それなら至極簡単ですよ。昨夜は東京クラブで君島総領事の歓送会がありましてね、ご存じでしょうが君島君は学校の先輩でして……それで....
社会時評」より 著者:戸坂潤
東州長官を加えれば、所謂三位一体制になるのであって、曽つては関東長官と満鉄総裁と総領事とが三位一体(?)だと云われたものだが、その頃から見れば、情勢は随分変った....
安吾下田外史」より 著者:坂口安吾
ハリスが通訳ヒュースケンを従え米国総領事の資格で下田に上陸したのは一八五六年九月三日(日本暦では八月五日)のことだ....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
支店長松平市三郎氏を訪い、杯をふくみ話を交ゆること約一時間にして、領事館に移り、総領事代理瀬川浅之進氏に面会す。五時乗船、驟雨ようやく晴る。領事館書記相原庫五郎....
撥陵遠征隊」より 著者:服部之総
どうか、内意をたしかめるため二人の特使が上海に来ている――という報告を、上海米国総領事セワードにもたらした者に、F・B・ジェンキンスというのがある。文献によって....
福沢諭吉」より 著者:高山毅
とかんがえるようになりました。そのため安政三(一八五六)年に、ハリスがアメリカの総領事として、伊豆の下田(静岡県)へやってきて、幕府とこうしょうしました。 け....
立春の卵」より 著者:中谷宇吉郎
朝日新聞』の記事によると、この立春に卵が立つ話は、中国の現|紐育《ニューヨーク》総領事|張平群《ちょうへいぐん》氏が、支那の古書『天※』と『秘密の万華鏡《まんげ....
機密の魅惑」より 著者:大倉燁子
人の地位も本名も云うことは出来ません。従って大使館であるか公使館であるかまたは、総領事館であるかそれはすべてあなたの御想像に任せます。しかし名だけは仮に宮城野総....