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緑の糸
「緑の糸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
緑の糸の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「サフラン」より 著者:森鴎外
《かぶ》さった。私は久しく目にも留めずにいた。 すると今年の一月になってから、
緑の糸のような葉が叢《むら》がって出た。水も遣らずに置いたのに、活気に満ちた、青....
「薤露行」より 著者:夏目漱石
》織りかけたる布帛《きぬ》はふつふつと切れて風なきに鉄片と共に舞い上る。紅の糸、
緑の糸、黄の糸、紫の糸はほつれ、千切《ちぎ》れ、解け、もつれて土《つち》蜘蛛《ぐ....
「一足お先に」より 著者:夢野久作
一つ向うの窓の外には、和ごやかな太陽の光りが満ち満ちて、エニシダの黄色い花と、深
緑の糸の乱れが、窓|硝子一パイになって透きとおっている。その向うの、ダリヤの花壇....
「銀座アルプス」より 著者:寺田寅彦
自然はよみがえる。一度影を隠した銀座の柳は、去年の夏ごろからまた街頭にたおやかな
緑の糸をたれたが、昔の夢の鉄道馬車の代わりにことしは地下鉄道が開通して、銀座はま....
「ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
ブルの上に、長さ六インチの細い絹糸を三本置きます。一つは青、一つは赤、もう一つは
緑の糸です。皇帝は、特に取り立てゝ目をかけてやろうとする人たちに、この賞品をやる....