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緑一色
「緑一色〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
緑一色の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雪中富士登山記」より 著者:小島烏水
の尖《さき》はインキを注《さ》したように、黒くなって、縮れている――で、夏ならば
緑一色のちょんぼりした林が、今朝は二、三倍も広くなったような気がする。曙の色は林....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
て居る。大根、漬菜を蒔かねばならぬ。蕎麦、秋馬鈴薯もそろ/\蒔かねばならぬ。暫く
緑一色であった田は、白っぽい早稲の穂の色になり、畑では稗が黒く、黍が黄に、粟が褐....
「超人間X号」より 著者:海野十三
けふきん》は、急に秋もふかくなった。附近の山々は、早くも衣がえにうつり、今までの
緑一色の着物を、明かるい黄ばんだ色や目のさめるような赤い色でいろどった美しい模様....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
歩入天南米春。 (とある村に立ち入れば草の色も新たに、牧野も田畑も家をめぐって
緑一色に塵もない。連なる山々はみな千年の雪をいただき、その白さが天空に映える南米....
「澪標」より 著者:外村繁
。しかし段段田が遠く傾いて行くにつれ、早苗の緑は次第にその間隔を失い、山裾の方は
緑一色で、つまり緑裾濃《みどりすそご》の大景観が展けている時もある。そんな季節の....