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緒方
「緒方〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
緒方の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ア、秋」より 著者:太宰治
紙屑、レコオドの破片、牛乳の空瓶、海は薄赤く濁って、どたりどたりと浪打っていた。
緒方サンニハ、子供サンガアッタネ。
秋ニナルト、肌ガカワイテ、ナツカシイワネ。....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
て円い物の言い方、町田ノンキナトウサン無任相のぼんやりした顔、前田運通相の悪相、
緒方国務相の疲れた顔、まずそんなところなり。こういう仕事をせぬ内閣は早く代わるに....
「縮図」より 著者:徳田秋声
で、父も郡部で開業しており、山や田地もあって、裕福な村医なのだが、その先代の昔は
緒方洪庵の塾に学んだこともある関係から、橋本左内の書翰などももっていた。 「そん....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
その他ヴィタミンの研究(理研の鈴木梅太郎博士その他)や、性ホルモンの研究(東大の
緒方章氏その他)が、漸次盛んになっている。また、人工放射能物質の医療的方面の研究....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
骨ある役人、今のお江戸におまへんがな、中井竹山先生たら、履軒《りけん》先生たら、
緒方洪庵先生たら、みな阪もんやがな、そないに御安直ばっかありゃへん、ちゃ」 安....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
たね、それから黒田の永井青崖《ながいせいがい》というのがなかなか出来た、大阪には
緒方洪庵《おがたこうあん》という先生がいたが、それらはみんな蘭学が主で、英学など....
「緒方氏を殺した者」より 著者:太宰治
緒方氏の臨終は決して平和なものではなかったと聞いている。歯ぎしりして死んでいった....
「溺るるもの」より 著者:豊島与志雄
に眼前に小さく寄り添って、片岡さん、喜代ちゃん、と呼び合っていた。 片岡正夫、
緒方喜代子……。その固有名詞を、長く忘れていた昔の人をでも思い起すような風に、私....
「道化役」より 著者:豊島与志雄
、反抗的に、呪いもし、軽蔑もした。 経済的に生活の立直しをするため、信子の父の
緒方久平氏に歎願したことは、前に一寸述べておいたが、その時私は逆に意見をされただ....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
たくしは嫌う。 この書の発刊に至るまでには野田さんをはじめ、編輯員の川上洋典、
緒方秀雄両君のたびたびの往来を煩わした。ここに厚く謝意を表す。 昭和二十二年九月、鎌倉にて 有明しるす。....
「牛」より 著者:坂口安吾
さに力つきはてて一滴の余すものなしという感であった。 「不死身かな、あのバカは」
緒方がかたわらの学生に向って呟くと、学生は仕方なしのオツキアイにチラと校庭を一ベ....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
て、御飯の上に載せて、それにほうじ茶をたっぷりかけるのです。それに同感されたのは
緒方収次郎氏で、この味の分らぬ人は話せぬ、といわれたそうです。大阪辺でもそんな風....
「福沢諭吉」より 著者:服部之総
ちなみにこの種軍事物は、十七巻の全集中、この内乱期を除いてはただ一部安政四年|
緒方《おがた》塾でへんな動機で脱稿して『全集』ではじめて活字になった「築城書|百....
「福沢諭吉」より 著者:高山毅
ちがしました。 そこで、兄さんのすすめもあることだし、大阪で勉強することにし、
緒方洪庵という先生の塾にはいることになりました。 塾は「適塾」といい、船場の過....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
子となって進み、ベルリン留学中には全く確信を得たのであった。大正何年か忘れたが、
緒方大将一行が兵器視察のため欧州旅行の途中ベルリンに来られたとき、大使館武官の招....