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線型
「線型〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
線型の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「髪切虫」より 著者:夢野久作
つに集めた全生命そのものであった。その卵白色とエナメル黒のダンダラの長い長い抛物
線型に伸びた触角は、宇宙間に彷徨している超時間的、超空間的の無限の波動を、自由自....
「読書法」より 著者:戸坂潤
上学である。之は日本の思潮に現われ始めた新しい体系だ。 この新しい何年型かの流
線型哲学は、個人を社会から奪還することに情熱的であることを、共通特色とする。だが....
「播州平野」より 著者:宮本百合子
を握った少年たちが、声を限りに大活動をやっている中心には、光る銀灰色に塗られた流
線型の小型ボートめいた物がころがっていた。 パーンと、反響を大きくそれを打つ音....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
除雪車に似た廻転|鋸《のこぎり》になっていて、そのうしろに、車体があり、後方は流
線型《りゅうせんがた》になっていた。そして車体には、小さな車輪が左右で十二個つき....
「地球要塞」より 著者:海野十三
感心した。 毒|瓦斯《ガス》――スパイの活躍 私たち三名は、すばらしい流
線型の自動車に、乗り込んだ。 これは完全流
線型というやつで、二枚貝の貝殻一つを....
「宇宙の迷子」より 著者:海野十三
刻は午前五時十五分。場所は東京新星空港だ。 すばらしいカモシカ号の雄姿! 流
線型の頭をもった艇の主体。そのまんなかあたりから、長くうしろへむけてひろがってい....
「怪塔王」より 著者:海野十三
にもなりません。 怪塔ロケットには、いつのまにか屋根のようなものが出て、形を流
線型にしています。また尾翼もいつの間にか胴中からひきだされました。古びた怪塔は、....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
うにふくれ、背中と両脇とに、三角形の大きな鰭がついている。しり尾はふとくながい流
線型で、そのつけ根のところに、八つばかりの推進機がまわっていたようである。「おい....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
オロギーの論理学』一五三頁【本巻七二ページ】以下)。 併しこの区別、螺旋型と直
線型、革命型と改良型、この区別は、決して絶対的なのではない。何故なら、直
線型の曲....
「私の小説」より 著者:坂口安吾
原稿をたのみにくるとは、無芸大食、大食は否応なしに封じられてゐるかも知れぬが、流
線型といふ感じではない。 私は世間知らずで、書斎と一軒の居酒屋の外は知らないの....
「図書館法楽屋話」より 著者:中井正一
ないこと、この現実の冷厳さの中に本気に立ち直るすべを知ったのであった。「法案の流
線型化」という妙な言葉を考えついたのも六月の大阪における日本図書館協会大会におい....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
の方だけ不毛の砂丘が四百米ぐらい垂れさがっていました。そこへスキー回転競技式の曲
線型にレールをしいてオモチャの自動車にお客をのッけてアッというまにすべり降りる仕....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
山の端を外れた長崎駅や大波止の方、県庁などの少数の建物がいくらの幅もない一本の直
線型に焼けただけで、長崎市のほぼ全部は昔ながらに、そっくり健在でした。 十年前....
「図書館法と出版界」より 著者:中井正一
で、まず予算措置のない法案はいらないという館界の意見を伏せるべく、私は「法案の流
線型化」(なるべく大蔵省、閣議、両院の抵抗を少なくするという意味で、ついには砲弾....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
張っていないのだ。艦全体がまるみを帯びている。新しい飛行機によくある形の、あの流
線型だ。 そして月光にもまさしく見えるものは、三聯装十五門の十五糎砲ではないか....