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「締出し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

締出しの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
足迹」より 著者:徳田秋声
うっちゃっておかれたり、霙がびしょびしょ降って寒い狐の啼き声の聞える晩に、背戸へ締出しを喰わしておいて、自分は暖かい炬燵に高鼾で寝込んでいたような父親に、子供は....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
わ》らぎを待つよりほかはないとあきらめたものらしい。 甚《はなは》だ器量の悪い締出しを食っている新お代官は、お蘭さんはおらんかい程度の洒落《しゃれ》では到底、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
持って帰って親方に提供しないことの代りには、或いは折檻《せっかん》となり、或いは締出しとなり、或いは欠食となって反応することを米友が知っていました。そういう場合....
「明治のおもかげ」序にかえて」より 著者:喜多村緑郎
起す気力がなくなって、立竦むことが多かった。 落語に、商家の子息が発句に凝って締出しをくう、と、向うの家の娘も歌留多の集りで遅くなって家へはいれない。そこで同....