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「編輯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
編輯の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
編輯者《へんしゅうしゃ》 支那《シナ》へ旅行するそうですね。南ですか? 北ですか....
「校正後に」より 著者:芥川竜之介
が多い。これは今考えても不快である。自分の良心の上からばかりでなく、ほかの雑誌の
編輯者《へんしゅうしゃ》に、さぞ迷惑をかけたろうと思うと、実際いい気はしない。
....
「日光小品」より 著者:芥川竜之介
橋のほとりへ来た。そうして皆といっしょに笑いながら足尾の町を歩いた。
雑誌の
編輯《へんしゅう》に急がれて思うようにかけません。宿屋のランプの下で書いた日記の抄録に止めます。
(明治四十四年ごろ)....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
の頃になっても、僕の頭を離れない。そこで僕は今、この話を書く事によって、新小説の
編輯者《へんしゅうしゃ》に対する僕の寄稿の責《せめ》を完《まっと》うしようと思う....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
えられた硯友社、その星座の各員が陣を構え、塞頭高らかに、我楽多文庫の旗を飜した、
編輯所があって、心織筆耕の花を咲かせ、綾なす霞を靉靆かせた。 若手の作者よ、小....
「明治十年前後」より 著者:淡島寒月
売れたものである。 版にしないものはいろいろあったが、出たものには山田美妙斎が
編輯していた『都の花』があった。その他|硯友社一派の『文庫』が出ていた。 劇評....
「端午節」より 著者:井上紅梅
聞社にやると? ここの一番大きな新聞社へ、乃公はこの間ある学生を世話して、向うの
編輯の顔で原稿を買ってもらったが、一千字書いても幾らにもならん、朝から晩まで書き....
「滝田哲太郎氏」より 著者:芥川竜之介
起したこともある。又雲坪を論じ合った後、蘭竹を一幅貰ったこともある。実際あらゆる
編輯者中、僕の最も懇意にしたのは正に滝田君に違いなかった。しかし僕はどういう訳か....
「夏目先生と滝田さん」より 著者:芥川竜之介
稿を通じて交渉があって、色々の作家の逸話を知っていられるので、もし今後中央公論の
編輯を誰かに譲って閑な時が来るとしたら、それらの追憶録を書かれると非常に面白いと思っていました。....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
てくれたのが。…… 今更|贔屓分でいうのではありません、――ちょッ、目力(助)
編輯め、女の徳だ、などと蔭で皆|憤懣はしたものの、私たちより、一歩さきに文名を馳....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
気だったのは日露戦争中であった。大阪朝日の待遇には余り平らかでなかったが、東京の
編輯局には毎日あるいは隔日に出掛けて、海外電報や戦地の通信を瞬時も早く読むのを楽....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
学したからマダ全くの少年だった。が、少年の筆らしくない該博の識見に驚嘆した読売の
編輯局は必ずや世に聞ゆる知名の学者の覆面か、あるいは隠れたる篤学であろうと想像し....
「斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
格で、村山の秘書というような関係であったらしく、『国会新聞』の機微に通じていて、
編輯部内の内情やら村山の人物、新聞の経営方針などを来る度毎に精しく話して聞かせた....
「三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
ビシしていた。 就中、社員が度々不平を鳴らし、かつ実際に困らせられたのは沼南の
編輯方針が常にグラグラして朝令暮改少しも一定しない事だった。例えば甲の社員の提言....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
して材料の価値を定めるゆえ、如何なる貴重の大論文でも読者の大多数が喜ばないものは
編輯局もまた冷遇する。折角油汗を流して苦辛した二葉亭の通信がしばしば大阪の本社で....