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「編述〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

編述の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
李陵」より 著者:中島敦
きぬのを慨《なげ》き、憤を発してそのために死んだ。古今を一貫せる通史《つうし》の編述こそは彼の一生の念願だったのだが、単に材料の蒐集《しゅうしゅう》のみで終わっ....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
る。緑汀とは多紀※録惟れ勤め、各部|頓に成るといってあるのを見れば、論定に継ぐに編述を以てしたのも、また当時の事であったと見える。 わたくしはこの年の地震の事....
本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
とは幾らか精しくなっておりますことは、あらかじめ御承知おきを願います。 また本編述べるところが、すでに本誌に掲げたところ、また将来掲げるところと、多少重複する....
孔子」より 著者:和辻哲郎
る。津田氏が言われるように、もし『詩』や『春秋』が初めから孔子の学派の経典として編述せられたものであるならば、右の事実は容易に理解せられるが、もし孔子の著書であ....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
一、余、はじめ紀行、日記等は編述せざる意なりしが、友人来たりて曰く、近来洋行者はなはだ多く、紀行、日記またす....
学究生活五十年」より 著者:津田左右吉
が、二十八(一八九五)年であったかと思うが、先生の中等学校で使う西洋史の教科書の編述のお手つだいをすることになった。先生はそういうものを書くことを好まれず、また....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
富騰と結び付いているのも、私には理由のあることと思える。すなわち遠くはあの書物の編述せられた時代にもすでに近頃の人がカガシを以て蓑笠の人形のことと解するのと、同....