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「編針〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

編針の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
――坊ちゃんはどうなさいました?」 「うちの若様? 若様は今お休み中。」 女は編針《あみばり》を休めたまま、子供のように微笑した。 「時にね、お清さん。」 「....
三四郎」より 著者:夏目漱石
見えるところを、よけるように、女は窓を背にして腰をかけた。足は床に届かない。手に編針を持っている。毛糸のたまが寝台の下に転がった。女の手から長い赤い糸が筋を引い....
氷蔵の二階」より 著者:宮本百合子
くりしておとなしくなった。房は、むっとしたように下を向いたまんま、途方もなく速く編針を動かしている。志野が、くつくつ笑い、大垣に目交せした。大垣もにやにやして頷....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
十七、八の金髪の娘が一人、向うの隅っこに身をひそませていたが、何か青い毛糸の編針を動かし動かし、キッと此方を見た。痩せぎすの鼻の高い、それでも飾らぬ野生の美....