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「編集長〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

編集長の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
グッド・バイ」より 著者:太宰治
終戦以来、三年|経《た》って、どこやら、変った。 三十四歳、雑誌「オベリスク」編集長、田島周二、言葉に少し関西なまりがあるようだが、自身の出生に就いては、ほと....
青春の逆説」より 著者:織田作之助
まるで、何ものかに向って身構えているような、いらいらした姿勢だったので、いやでも編集長の目を惹いた。その美貌にも注意を惹くものがあった。 (あの男誰やったかな?....
少女病」より 著者:田山花袋
て、こんがらがって、ほとんど際限がない。ふと、その勤めている某雑誌社のむずかしい編集長の顔が空想の中にありありと浮かんだ。と、急に空想を捨てて路を急ぎ出した。 ....
遊星植民説」より 著者:海野十三
編集長、ではもう外に伺ってゆくことは御座いませんネ」 「まアそんなところだね。と....
怪星ガン」より 著者:海野十三
ういう有力なる後援者とは知らなかった。その方面のことは、かれと仲よしのカークハム編集長も教えてくれなかったのだ。この重大なことをなぜ教えようとはしなかったか、ふ....
鬼畜の言葉」より 著者:宮本百合子
して日本人として鈴木文史朗氏が出席している、肩書はリーダーズ・ダイジェスト日本版編集長とある。座談会はロイヤル長官の談話そのほかいくつかのトピックで進められてい....
男女関係について」より 著者:大杉栄
男女関係について 女房に与えて彼女に対する一情婦の心情を語る文 大杉栄 一 野枝さん。 『女の世界』編集長安成二郎君から、保子に対する僕の心持を書いてくれないか、という注文があった....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ゆるやかな声音で、みずから退屈し人を退屈させる上品なていねいさで、意見を述べた。編集長のアドルフ・マイは、重々しくでっぷり太って、頭を両肩の間に埋め、粗暴な様子....
街はふるさと」より 著者:坂口安吾
りにかかっては、一夜のうちにジャーナリズムへ筒抜けとなろう。も一人は放二の雑誌の編集長の穂積であった。悪いのばかりが乗り合わせていた。 二 「え?....
魔都」より 著者:久生十蘭
んな奇想天外な計画があるか、よもやてめえらは知らねえだろう。それにしてもわが社の編集長幸田節三というのはなかなかの穎才《えいさい》に違いない。ああ一夜明けたら―....
わが寄席青春録」より 著者:正岡容
から栗島すみ子、酒井米子まで巧みに見せた。これはのちに私が推称して、「映画時代」編集長たりし古川緑波君を激賞せしめたが、これをそっくり覚えて今日も高座で活用して....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
係の助手を命ぜられた。 二月三日の月曜日の午後に、わたしは編集局へ顔を出すと、編集長の渡辺亨君がすぐにわたしを呼んで、きょうは千歳座の招待日であるから見物に行....
捕物小説のむずかしさ」より 著者:野村胡堂
そんなことばかり考えているのである。 二十年前、「オール読物」が創刊された時、編集長の今は亡き菅忠雄君が、新聞社の応接室に私を訪ねて、「岡本綺堂さんのような捕....
声をあげて泣く」より 著者:山之口貘
かつて、「むらさき」という雑誌があった。国文学の関係の雑誌で、時々、ぼくの詩を載せてくれたが、編集長の小笹功氏のあっせんで、昭和十三年の八月に、詩集『思弁の苑』を出した。発行....
装幀の悩み」より 著者:山之口貘
いう雑誌を出していた。ぼくも頼まれるまま、時々その雑誌に詩を発表していたところ、編集長の小笹氏のすすめで、むらさき出版部から出すことになったのである。ぼくは、機....