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緩歩
「緩歩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
緩歩の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜行巡査」より 著者:泉鏡花
で、歩数約三万八千九百六十二と。情のために道を迂回《うかい》し、あるいは疾走し、
緩歩し、立停《りゅうてい》するは、職務に尽くすべき責任に対して、渠が屑《いさぎよ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
うか》を食うため滞留す、彼らの挙止を観るは甚だ面白し、まず大きな牡猴がいかめしく
緩歩し老若の大群随い行くに、児猴は母の背に跨《また》がり、あるいは後肢を伸ばして....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
のはてまで山かけもみず 夜に入りて、さらに同氏の宅にて晩餐をおわり、食後街路を
緩歩す。ときに明月高く懸かり、清風熱を洗いきたる(当夕満月)。茶亭に休憩すること....
「三国志」より 著者:吉川英治
法に反く者は立ちどころに斬って捨てん」 彼は――そう云い終ると、踵をめぐらし、
緩歩して、南面した。 香を焚き、水を注ぎ、天を祭ることやや二|刻。 口のうち....
「三国志」より 著者:吉川英治
相違があった。幕将たちは躍起となって再び彼に迫った。 「孔明の退く手口を見ると、
緩歩退軍の策です。一面退却一面|対峙の陣形をとりながら、極めて平凡な代りに、また....