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緩衝地帯
「緩衝地帯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
緩衝地帯の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「姉川合戦」より 著者:菊池寛
の方から云えば、織田は陪臣の家だと賤しんだ。 だが、両家の間に美濃の斎藤と云う
緩衝地帯がある内は、まだよかった。それが、無くなった今は、早晩衝突すべき運命にあ....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
。わが国と貴国とは太青洋を間に挟んだ世界の二大強国である。太青洋は、永遠に両国の
緩衝地帯である。太青洋のあるお蔭で、これら二大強国は、永遠に衝突を回避できるであ....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
、等々の覚書を交換する事になったからである。つまりチャハル省も亦、河北省と同様に
緩衝地帯だということになったわけである。して見るとこの幕は第一幕のただの延長か繰....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
等々の覚書を交換することになったからである。つまりチャハル省も亦、河北省と同様に
緩衝地帯だということになったわけである。して見るとこの幕は第一幕のただの延長か繰....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
の首府カブールまで伸ばしてきた、独逸航空会社には一層の野心があるのだろう。英ソの
緩衝地帯である「大地軸孔」一帯を精査して、ナチスの楔を南新疆にうちこもうというの....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
うな時に、大河のような塾生をむかえたのは、非常にしあわせだったね。多分大河はいい
緩衝地帯になってくれるよ。はっはっはっ。」 次郎は笑わなかった。そして、田沼先....
「アフリカの文化」より 著者:和辻哲郎
だけである。しかし前世紀の先駆者たちが、この「ヨーロッパ文明」の地帯やその背後の
緩衝地帯を突き抜けて、「いまだ触れられざる地」に達したとき、そこに彼らは至る処、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
尊氏はそれも近江の陣で知った。半生の導師、直義にとっても貴重な師。 ひとつの
緩衝地帯であった師直が亡くなってからの尊氏と直義の間は、何事もすぐ直接な火花や事....