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練者
「練者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
練者の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十万石の怪談」より 著者:佐々木味津三
みい! アハハ……。見事的中した筈じゃ。俺は嗤うぞ! わはは。嗤ってやるぞ! 未
練者めがっ。会津御援兵と事決まらば、今宵にも出陣せねばならぬゆえ、残して行くが辛....
「三人の相馬大作」より 著者:直木三十五
まるで、戦支度の気持だのう」 「念のために、刀を三本位差して行くか」 「大作が手
練者《てだれもの》の上に、飛道具があろうし、門人の加勢も見ねばならず――」 「拙....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
なった。だが、すぐ、闇の中から
「お父様」
と、綱手の声がした。八郎太が
「未
練者がっ」
と、怒鳴った。しめった声であった。
両党策動
目黒の料亭「あ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
げられたが、その従者たる米友は、隠れたるお附添の武術の達人……特に子供のうちの鍛
練者を択《えら》んでお召連れになったのだろうという想像や好奇心で、米友を見たいと....
「無月物語」より 著者:久生十蘭
時折、瞼をひきあげると、ぞっとするような冷い眼付で相手を見た。武芸に自信のある手
練者も、泰文の冷笑的な眼付でジロリとやられると、なんとなく勝手がちがうような気が....
「刻々」より 著者:宮本百合子
。そんな命がけの手術をするのに、そこを切れ、あすこを切れと、指図されるような不熟
練者が執刀した。手術後、ガーゼのつめかえの方法をいい加減にしたので、膿汁が切開し....
「狂歌師赤猪口兵衛」より 著者:夢野久作
浜で斬首になりました詐欺賭博の名人、カラクリ嘉平の娘だけありまして、仕掛博奕の手
練者で、諸国の商人を手玉に取って絞り上げておったと言う話で御座いますが、それにし....
「戦場」より 著者:夢野久作
ている老母が居る……居りますばっかりに……自……自傷しました……」 「ええッ。未
練者……何を云うかッ……」 「アタッ。アタッ。わかりました。……もうわかりました....
「夜の靴」より 著者:横光利一
ときでも少しも表情に顕れない彼だった。すッと進んで来ていう。彼はある種の武術の習
練者である。 「お元気で何よりでした。」 「ああ、実に珍らしいところで会ったもん....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
武蔵は、自分の問に自分で答えてみる。 そしてなお思うには、 (そもそもおれは未
練者だ。ともすると、人肌を恋う嬰児のような、乳くさい感傷に恋々と心を揺すられ、孤....