練香[語句情報] » 練香

「練香〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

練香の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
がら、行儀よく、キチンとした態度で、弟子を迎える。 部屋の中には、何処となく、練香《こう》の匂いが漂って、手まわりの用をたす、十三、四の子役が、雪之丞が坐った....
沈丁花」より 著者:宮本百合子
き餅、糟《ぬか》づけの瓜など届けて呉れることがあった。千鶴子が思いがけず半紙から練香を出して火鉢に入れたりした。 「国にいた時分私もよくこの香をねったものです」....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
が耳を洗う。 数寄屋の一間に、毛氈を敷きのべ、茶菓、煙草をととのえ、火入れには練香をしのばせて、御寮人のお勢と、娘のお鶴は、客を迎えたが、長岡佐渡は、 「この....