縁付く[語句情報] » 縁付く

「縁付く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

縁付くの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
森「それじゃア大方縁遠いのでしょう」 文「何故え」 森「寝小便か何かして縁付く事が出来ないから、それでお百度を上げているんでしょう」 と云う中《うち》....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
にあてたもので、おこよの死因は明白に記《しる》されてあった。 おこよが隣り村へ縁付くことになったのを妬《ねた》んで、今まで自分たちの恋のかなわなかった若い者ど....
雛妓」より 著者:岡本かの子
所々のそれ等の家に何々小町とか何々乙姫とか呼ばれる娘は随分生れた。しかし、それが縁付くとなると、草莽の中に鄙び、多産に疲れ、ただどこそこのお婆さんの名に於ていつ....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
かし沛国の劉という人とは親しい友達でありまして、その関係からわたくしはその劉家へ縁付くことになりました。それから丁度十年になりまして、自分としてはなんの過失もな....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ろ面倒な慣例もある。方々からも祝い物をくれる。又その返礼をする。それも其の土地に縁付くならば、どんな面倒な失費もよんどころないが、遠い江戸へ縁付けてしまうのに、....
怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
お嬢様は、婿は取りませんからどうかお宅には夫婦養子をしてくださいまし、そして他へ縁付くのも否だと強情をお張り遊ばしたものですから、お宅が大層に揉めて、親御さまが....
敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
を遂げさせなくちゃアならねえが、左様すればお前得心ずくでなく疵を付けられて、他へ縁付く事も出来ねえ、それよりはうんと云って得心さえすれば弟御も仕合、旦那も斯んな....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
来て落合ったら面白うございましょう、だが御亭主が無ければ町人だって身分が宜ければ縁付くという、其処は又相談ずくでねえ、もし奥様が貴方の処へ嫁に来ると云ったら何う....
松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
随分あるにもせよ肴がなくてはお淋しかろうと存じて、これは西浦賀の江戸屋と云う家へ縁付く話が定ったと云う、名主|吉崎惣右衞門の娘おみわと云う評判もの、大夫の寝酒の....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
るだけならば別に議論もないのですが、それが二十歳を越しても廿五を過ぎても何処へも縁付く様子もなく、ただ身綺麗にしてぶらぶら遊んでいるので、近所では当然不思議の眼....