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「縁組〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

縁組の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦系図」より 著者:泉鏡花
んが監督に附いて、英吉が主人で、三人の妹が、それぞれ学校に通っているので、すでに縁組みした令嬢たちも、皆そこから通学した。別家のようで且つ学問所、家厳はこれに桐....
恐しき通夜」より 著者:海野十三
を別に毛虫のように芯から嫌っているわけではないのだから、いくらでも、竹花中尉との縁組をAに自らすすんで破らせる位のことは、なんなくできるんだ。何しろ相手は、東西....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
るのがある。温泉場で懇意になったのが縁となって、帰京の後にも交際をつづけ、果ては縁組みをして親類になったなどというのもある。 両隣りに挨拶するのも、土産ものを....
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
敬されている。うわばみの種の尽きない限りは、その生活も保証されている。しかも彼と縁組をするということになると、さすがに二の足を踏むものが多いので、彼はこの年にな....
湯島の境内」より 著者:泉鏡花
、御機嫌よう、お達者なよう。そして、可愛いお嬢さんが、決して決して河野なんかと御縁組なさいませんよう。 早瀬 それから。 お蔦 それから? 早瀬 それから、……....
革鞄の怪」より 著者:泉鏡花
の令嬢のために保証にお立ちを願いたいのです。 余り唐突な狼藉ですから、何かその縁組について、私のために、意趣遺恨でもお受けになるような前事が有るかとお思われに....
怨霊借用」より 著者:泉鏡花
業出の秀才で、銀行員のいい処、年は四十だが若々しい、年齢にちと相違はあるが、この縁組に申分はない。次の室つき井菊屋の奥、香都良川添の十畳に、もう床は並べて、膝ま....
元禄時代小説第一巻「本朝二十不孝」ぬきほ(言文一致訳)」より 著者:井原西鶴
とあるだろう。もうまもなく振袖も見っともなくなったのでわきをふさいでからも二三度縁組みして十四の時から嫁に行き初めて二十五まで十八所出て来たり出されたりしたんで....
有喜世新聞の話」より 著者:岡本綺堂
うな者はあなたの気には入るまいとか、碌な月給も貰わない安官員では士族のお嬢さまと縁組は出来まいとか、厭味らしいことをだんだんに言い出して来たので、お筆もひどく迷....
晩春」より 著者:岡本かの子
。山の手に家の在る女学校時代の友達から、卒業と共に比較的智識階級の男と次ぎ次ぎに縁組みして行く知らせを受けて、鈴子は下町の而も、辺鄙な深川の材木堀の間に浮島のよ....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
ざりませぬ。姫上のおん身に就きまして……。」 「姫がなんとした。」 「山名殿と御縁組の儀は……。」と、権右衛門は若い主人の顔色をうかがいながら訊いた。 「まだ決....
温泉雑記」より 著者:岡本綺堂
いるのがある。温泉場で懇意になったのが縁となって、帰京の後にも交際をつづけ、果は縁組みをして親類になったなどというのもある。 両隣りに挨拶するのも、土産ものを....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
た榎本は、表面は贅沢に暮していても内証は苦しかったと見え、その頃は長袖から町家へ縁組する例は滅多になかったが、家柄よりは身代を見込んで笑名に札が落ちた。商売運の....
三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
いうし養女だともいうが、ドチラにしても若い沼南が島田家に寄食していた時、懐われて縁組した恋婿であったそうだ。沼南が大隈参議と進退を侶にし、今の次官よりも重く見ら....
魂の喘ぎ」より 著者:大倉燁子
、親類中の大反対を押し切って妻に迎えたんだそうだ。薬種屋の両親は娘の出世、貴族と縁組みするのは家の名誉だと有頂天になっていたし、娘の方は映画なんかで見る外国の貴....