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縁結び
「縁結び〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
縁結びの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
女には粂の平内と六地蔵と観音裏とにその趣味を見出すべく、すなわち其処には願がけの
縁結びと男を呼ぶ女と、女に買わるる男と、銘酒屋と新聞縦覧所と楊弓店と、更には大金....
「縷紅新草」より 著者:泉鏡花
門まで遁出したよ。あとをカタカタと追って返して、 ――それ、紅い糸を持って来た。
縁結びに――白いのが好かったかしら、……あいては幻…… と頬をかすられて、私は....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
《こうじんさま》を信心すれば金談がまとまるとか、ドコの聖天様《しょうてんさま》は
縁結びにあらたかだということは、江戸府内ならば大抵は暗記していて、おのおのその時....
「処女の木とアブ・サルガ」より 著者:野上豊一郎
ここに細いきれが結びつけてあるのを日本流に解釈して、いずれ黒ん坊の若者や娘たちが
縁結びの願いごとでもする習慣があるのだろうと思ったら、サイドの説明では、母親が子....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
の駅路まで来た時であったが、その駅路から一里ばかり離れた、妙塚という小さい里に、
縁結びの地蔵尊のあるということに、ふと気がついたところから、参詣をすることにした....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
……されば、その足で「踏み附ける」という言葉をもじり(文附ける)という意にして、
縁結びの心願の偶像となったものとか、今でも祠の格子に多くの文が附けられてある。 ....
「宇賀長者物語」より 著者:田中貢太郎
った。私の記憶では社は二つあったように思われる。一つは縁切りの神とせられ、一つは
縁結びの神とせられて、痴愚な附近の男女の祈願所となっている。何んでもその社には錆....
「性に眼覚める頃」より 著者:室生犀星
、夕方など、白い襟首をした舞妓や芸者がおまいりに来たりした。桜紙を十字にむすんだ
縁結びを、金毘羅さんの格子に括ったりして行った。その
縁結びは、いつも鼠啼きをして....
「恋と十手と巾着切」より 著者:山中貞雄
て何が十手でえ」と言うのを三次がへへへへへと笑って、 T「それァ、あっし等二人の
縁結びの神様でサァ」 と言ってお絹と共に去る。(F・O)....