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縁起物
「縁起物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
縁起物の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ておきゃ、さいころの目が思うとおりに出るとかいうんで、昔からばくちうちがよくやる
縁起物だよ。どうかひとあたり当たって、この米びつにざくざくお米がたまるようにと、....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
い》に店を出しているのであるが、それでも往来にまでこぼれ出して、そこにも此処にも
縁起物を売っている。それをうかうか眺めながら行きかかると、路ばたの理髪店から老人....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
う事は世間にあることで、また有り得ることだ、世間の神仏にある取りとめもない誇張の
縁起物語と違って、失恋の結果、自分の生命を断つということは自然であって、無理でな....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
ている景色――むらさきいろの煙草の輪が、午さがりの陽光のなかをプカリプカリと棚の
縁起物《えんぎもの》にからんで。
つづみの与の公、この白昼いささかごてりと参っ....
「埋もれた日本」より 著者:和辻哲郎
野の本地』である。これは日本の神社のうちでも最も有名なものの一つである熊野権現の
縁起物語であるから、その流布の範囲はかなり広汎であったと考えなくてはならない。と....