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「縁起直し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

縁起直しの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
養を致したい、そうして一方、お角親方をでも焚《た》きつけて、盛んに景気をつけて、縁起直しをやりてえもんだねえ、貧乏神のあねさんを、ひとつ福々の神様に祭り直して上....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
機一転、年が改ると共に自分の誕生日がくるから、ちょうど還暦に当るを幸い、厄払い、縁起直しに思いついたのが生きた葬式である。いっぺん死んで、生れ変ろうという彼らし....
おせん」より 著者:邦枝完二
だといわれたんじゃ、松五|郎立つ瀬がありやせん。冗談は止しにして、ひとつ若旦那、縁起直しに、これから眼の覚めるとこへ、お供をさせておくんなさいまし」 「眼の覚め....
水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
ールだって、ボーシュレーだってこのルパンが手を貸せば、どうにでもなるんだ。どりゃ縁起直しに例の水晶の栓でも調べてみよう』 彼はムックリ起き上って暖炉の上へ手を....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
勘次、影のようにお糸の跡を踏んだ。 合点長屋へ帰ろうとして、藤吉がふと見ると、縁起直しのつもりであろう、弥吉と小僧が尻をからげて、清水で桔梗屋の前構えをせっせ....
註文帳」より 著者:泉鏡花
さいまし。 そしてお若さんもお炬燵へ、まあ、いらっしゃいまし、何ぞお暖なもので縁起直しに貴下一口差上げましょうから、 あれさ、何は差置きましてもこの雪じゃあ....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
」 と云いながらいくらか金を紙へ包んで前へ差出し、 仙「これは誠に少ねえんだが縁起直しに上げるから一|杯遣っておくれ」 安「これは誠に有難うごぜえやす、宅のお....