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「縁飾り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

縁飾りの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
道標」より 著者:宮本百合子
陽は、もとウラジーミル大公の宮殿だったというその部屋の、天井や壁についている金の縁飾りを燃え立たせている。伸子たちが立って入日を見ている窓のよこに大煖炉があって....
南路」より 著者:宮本百合子
けず、派手なドレッシング・ガウンだけを羽織って、寛やかな胸元から、奇麗なレースの縁飾りを覗かせたまま、彼女は、ぐったりと肱をついて一隅の鏡の前に靠《もた》れてい....
お久美さんと其の周囲」より 著者:宮本百合子
続いて居る堤の青草の上に投げ座りをして体の重味で伏した草が白い着物の輪廓をまるで縁飾りの様に美くしく巧妙に囲んで居るのを見たり、モックリと湧き上った雲の群の前に....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ヌに説明してきかしていた。 ブラシュヴェルは、ファヴォリットのテルノー製の片方縁飾りのショールを日曜日ごとに腕にかけて持ち歩くために、特に天より創《つく》られ....
日記」より 著者:宮本百合子
囲幾百尺かの間、淡い憂鬱な光波が大らかに拡り、むらむらと軟かに力の籠った紫灰色の縁飾りで、暗い、果のない空の他の部分と区切りをつけて居る。仰向いて見あげて居るう....