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縄飛び
「縄飛び〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
縄飛びの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
幼い頃には毎日ここで遊んだ。ここで紙鳶をあげた、独楽を廻した。戦争ごっこをした、
縄飛びをした。われわれの跳ねまわる舞台は、いつもかの黒塀と樫の木とが背景になって....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
しいことではなく、彼等を打つことは、大地を打つのと同じことに、それをかわすのは、
縄飛びの遊びをするのと大して変ったことはありません。 驚いて逃げ足をした駕籠舁....
「夢鬼」より 著者:蘭郁二郎
より仕方がなかった。 男の子は男同志で、舞台を駈廻り、女の子は女らしく、固って
縄飛びをしていた。――そして、黒吉は、相変らず小屋の隅に、ぽつんと独りだった。 ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ほりものし》に、骸骨の刺青を彫らせていることを知るものがない。 前芸の棒飛び、
縄飛び、輪投げ、輪廻しといったのは、鍛練した技術で、眩惑の手品ではない。第一番目....
「小さな出来事」より 著者:寺田寅彦
外に折り畳み椅子が三つ同時に並べられて一同が中庭へ集まる。まだ明るい宵のうちには
縄飛びをする者もあれば、写生帖を出しておばあさんの後姿をかいているのもある。明朝....
「窃む女」より 著者:黒島伝治
言葉が呟かれた。そして彼女はぎょっとした。 お品とおきみとは、七八人の子供達と
縄飛びをしていた。楽しそうにきゃア/\叫んだりしていた。二人は、お里が呼んでも帰....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
と、皆村道に出て行った。 お恵は髪を綺麗に結い直して、由三を連れて出た。畦道を
縄飛びをする時のように、小刻みに跳躍しながら走った。 村を出て行くラッパの音は....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
やカルタを楽しみておるものもある。また、婦人しかも老婦人が、男子とともに甲板にて
縄飛びをして遊んだり、男子のする運動は、女子もたいていこれに加わりて競争しておる....
「なりひら小僧」より 著者:山中貞雄
=ある刀屋の店先―― 大きな店だ。 T「強欲非道の男がある」 店先で子供が
縄飛びして居る。 帰って来た刀屋の主人徳兵衛が子供を叱りとばす。 T「すると其....