縛の縄[語句情報] » 縛の縄

「縛の縄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

縛の縄の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
き廻っている。 然るにこの狭苦しい冷たい一室では、夫は恐ろしい罪名の許に背後に縛の縄を打たれて、悔悟の涙に咽び、妻は褥さえない板敷に膝を揃えて坐ったまゝ、不遇....
十二支考」より 著者:南方熊楠
を直すよう云々、左の頸筋に指にて水という字を書き、手綱をよく握りてすなわち不動の縛の縄|観《かん》じて馬の額に取鞆(?)で卍字を書く、同じ鞭先を持ち、随え叶えと....
活人形」より 著者:泉鏡花
て料理うか。と立懸られて、「あれえ、人殺し。と一生懸命、裳を乱して遁げ出づれば、縛の縄の端を踏止められて後居に倒れ、「誰ぞ助けて、助けて。と泣声|嗄らして叫び立....