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「縛り首〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

縛り首の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
忠義」より 著者:芥川竜之介
快くは思っていない。が、何と云っても相手は本家からの附人《つけびと》である。 「縛り首は穏便《おんびん》でございますまい。武士らしく切腹でも申しつけまするならば....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
したではないか。さればこそ、その子ゆえに、そちの命の長かるべきよう慈悲をたれて、縛り首打ち首にもすべきところを遠島に上申すると申すのじゃ。それも、島流しすべきも....
猿飛佐助」より 著者:織田作之助
何のためにのこのこ上田を発って来たのかと、その旨問うと、三好は言下に、 「貴様を縛り首にする為だ」 「えっ? なんだと?」 さすがに驚き、人を驚かすが自分は驚....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
て他国したのだろう。この甲州の掟として、無断に国土を離れた者は草を分けても詮索し縛り首に処すということは、彼といえども知っている筈だ。それだのに無断で他国すると....
鴎外・芥川・菊池の歴史小説」より 著者:宮本百合子
先君の位牌に供え、武士を捨てようとの決心を示した。これが無礼と見られ遂に権兵衛は縛り首にされ、一族は山崎の屋敷で悲惨な最期をとげてしまった。 武家時代の社会で....
後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
の囚人一同に向いまして、 文「各々方お悦び下さい、拙者は軽くって切腹、重くって縛り首と覚悟してお白洲へまいりしところ、上のお慈悲を以て罪をお免し下されたのみか....
血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
ちがその気なら、こっちもこっち、彼奴の素姓を発き、その筋へ訴え出てやろう。即座に縛り首だ! 五郎蔵め、思い知るがいい! ……お浦もお浦だ、女の分際で、色仕掛けで....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
者のお前は手先のひとりではないか。大きくいえば治安を乱す謀叛人のひとり。捕まれば縛り首は当りまえじゃろが」 「…………」 「行け、陽の高くならないうちに」 「沢....
」より 著者:吉川英治
来たのは、汝が恐いからじゃねえぞ、殿様が恐いからだ。もっと分りよく云やあ、磔刑や縛り首になっちゃ堪らねえから、涙をのんで、食えねえ中を、一揆も起こさずにやって来....