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縞木綿
「縞木綿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
縞木綿の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「猫車」より 著者:宮本百合子
。高値五円とお銭。新鐘ふた百七十円八十銭、ふた十銭やす」 坂口の爺さんのめくら
縞木綿の羽織の背中はそのうち出すような早口と一緒に畳の上へかがみかかった。我知ら....
「日は輝けり」より 著者:宮本百合子
も、のめって轢《ひ》かれそうな不安を感じた。縋《すが》る者もない彼は、脇に抱えた
縞木綿の風呂敷包みをしっかりと持って、探り足で歩いた。国から持ってきた「狙仙」の....
「転機」より 著者:伊藤野枝
をいって、私達は、その男と一緒になって歩き出した。男はガッシリした体に、細かい茶
縞木綿の筒袖袢纏をきて、股引わらじがけという身軽な姿で、先にたって遠慮なく急ぎな....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
、八百やだって。一寸待って頂戴。帯をしめ直さなくては、ね。布をかぶり、筒袖を着、
縞木綿の前かけしめ、カゴ下げて出かけます。 犬が母娘でついて来て、どうでしょう....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
、機に携わる人たちの趣味と技芸とが、僅かな間に著しく進んで来たのだが、しかもその
縞木綿の発達する以前に、無地を色々に染めて悦んで着た時代が、こうしてやや久しくつ....