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「縞模様〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

縞模様の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
いき」に対する関係を考察するためには、これら種々の特殊な制約を全く離れて、両者の縞模様としての絶対価値について判断がなされなければならない。なお、縦縞のうちでは....
檸檬」より 著者:梶井基次郎
った。花火そのものは第二段として、あの安っぽい絵具で赤や紫や黄や青や、さまざまの縞模様《しまもよう》を持った花火の束、中山寺の星下り、花合戦、枯れすすき。それか....
野狐」より 著者:田中英光
呆れるほど平凡な泥臭い百姓の娘さんだった。けれども、その疲労を知らぬ、太股に薄い縞模様のある肉体が、私を圧倒した。私は彼女によって初めて、肉体の恋を知らされたと....
創生記」より 著者:太宰治
ました。きざっぽく、どうしても子供の鎧、金糸銀糸。足なが蜂の目さめるような派手な縞模様は、蜂の親切。とげある虫ゆえ、気を許すな。この腹の模様めがけて、撃て、撃て....
日常身辺の物理的諸問題」より 著者:寺田寅彦
また少しちがった方面ではたとえば河流の分岐の様式や、樹木の枝の配布や、アサリ貝の縞模様の発生などのようなきわめて複雑な問題までも、問題の究極の根底に横たわる「形....
自然界の縞模様」より 著者:寺田寅彦
ここでかりに「縞模様」と名づけたのは、空間的にある週期性をもって排列された肉眼に可視的な物質的....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
!」 「しまった!」 太刀川は、思わず声に出して叫んだ。潜水服のところに、妙な縞模様がついていると思ったが、これは共産党大佐の徽章であったか。 太刀川あ....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
いうか、司令塔の壁という壁をあますところなく占領していた。 その間に、幾段もの縞模様となって、丸形の計器や水平形の計器などが、ずらりと並んでいた。それ等はすべ....
この夏」より 著者:宮本百合子
そりしている。その蜘蛛は藁しべに引かかったテントウ虫のように、胴ばかり赤と黒との縞模様だ。 〔一九二五年十月〕....
狸石」より 著者:豊島与志雄
現われた。眼鼻立ちはきりっとして美しいが、肉がすっかり落ちて蝋細工のように見え、縞模様も分らぬ着物をまとい、髪を乱していて、死人のような感じである。不思議なこと....
悲しい誤解」より 著者:豊島与志雄
まり見せないが、声は調子がいい。客たちからはみさ子さんと呼ばれる。紫を主調にした縞模様の着物だ。 さよ子は相変らず、丸い顔で、よく肥っていて、いつもにこにこし....
母親」より 著者:豊島与志雄
出来合いの女服と子供服が両側にずらりと掛けてある。その子供服の方へ信子は行って、縞模様を晩め、定価を見調べ、思案してはまた眺め、次第に奥へはいってゆく。突き当り....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
たは浅黄。その中でも余計売れるのは黒蝦色の無地の大幅木綿|晒紗の花模様、あるいは縞模様物もかなりある。その他インドから人物、樹、お寺などの書いてある晒紗が大分入....