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「縦い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

縦いの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
血の文字」より 著者:黒岩涙香
い疑いを受けた為め気が転倒したのかと私しは思いますが目「いや其様な筈は有りません縦い一時は気が転倒したにもせよ夫は少し経てば治ります、藻西太郎は一夜眠た今朝に成....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
水の墓誌が何人の撰文に係るかを知らない。しかし京水が果して独美の姪であったなら、縦い独美が一時養って子となしたにもせよ、直に瑞仙の子なりと書したのはいかがのもの....
青年」より 著者:森鴎外
頃、シェエクスピイア興行があったこともある。しかしシェエクスピイアやギョオテは、縦いどんなに旨く演ぜられたところで、結構には相違ないが、今の青年に痛切な感じを与....
あそび」より 著者:森鴎外
て匍匐することは辞せない。しかし壮烈だとか、爽快だとかいう想像は薄らぐ。それから縦い戦争に行くことが出来ても、輜重に編入せられて、運搬をさせられるかも知れないと....
雪たたき」より 著者:幸田露伴
事を敢てするなど、中々一通りで無い者共で無くては出来ぬことをする人物であるから、縦い富有の者で無い、丸裸の者にしてからが、其の勇気が逞しく、其経営に筋が通り、番....
湯女の魂」より 著者:泉鏡花
、骨までも透通り、そよそよと風が身に染みる、小宮山は広袖を借りて手足を伸ばし、打縦いでお茶菓子の越の雪、否、広袖だの、秋風だの、越の雪だのと、お愛想までが薄ら寒....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
は」というのも、なかなか強い語である。この結句は命令のような大きい語気であるが、縦い作者は女性であっても、集団的に心が融合し、大御心をも含め奉った全体的なひびき....
三筋町界隈」より 著者:斎藤茂吉
立てたこともあり、最上高湯の湯花を用いたことなどもあった。いまだ少年であった私が縦い翁と直接話を交すことが出来なくとも、一代の碩学の風貌を覗き見するだけでも大き....
」より 著者:森鴎外
はその女に強烈な苦痛を感ぜさせる。女は落ち着いていられぬ程その品物に悩まされる。縦い幾日か待てば容易く手に入ると知っても、それを待つ余裕が無い。女は暑さをも寒さ....
孔子」より 著者:和辻哲郎
欺かんか。且つ予は、その臣の手に死なんよりは、無寧二、三子の手に死なんか。且予|縦い大葬を得ずとも、予道路に死なんや。(子罕、一二) この二つの場合、子路の目ざ....
訳本ファウストについて」より 著者:森鴎外
うと、余所から指※せられた誤は著者訳者の不学無識から生じたものとして罪せられる。縦い正誤してから後に心附いていても罪せられることは同じである。翻訳の上では、世間....