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縦列
「縦列〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
縦列の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
曲線を描いてゆく。冷たいもの、無関心なもののみが直線で稜《りょう》をもつ。兵隊を
縦列に配置しないで環状に組立てたならば、闘争をしないで舞踏《ぶとう》をするであろ....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
仔細《しさい》なかろう。それでまず蜂の陣立ていかんと見てあると、四つ目垣の外側に
縦列を形《かた》ちづくった一隊がある。これは主人を戦闘線内に誘致する職務を帯びた....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
が、ぴく/\、ぴく/\と顫えた。そして全身で身顫いした。 その時である。中隊の
縦列は、だしぬけに、側面から射撃を受けた。中隊長は、耳のすぐ上で、数発の銃声がパ....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
及び軍見物と称する軍令部長を載せし西京丸またその後ろにしたがいつ。十二隻の艨艟一
縦列をなして、午後五時大同江口を離れ、伸びつ縮みつ竜のごとく黄海の潮を巻いて進み....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
か》らずもこの山の娘たちに救われたことがある。仏頂寺と、丸山は、この山の娘たちの
縦列とこんがらかって、やがていのじヶ原へすり抜けました。すり抜けた時に仏頂寺弥助....
「丘の上」より 著者:豊島与志雄
見れば、暗褐色のうねうねとした一列だったが、それが、劒をかずぎ背嚢を荷った兵士の
縦列で、ところどころに、隊側についてる将校の剣が、きらりきらりと光っていた。先頭....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
流れつづけていた。オリヴィエは気がかりな眼で見守った、いつも急いでる蟻《あり》の
縦列、オルガン管のような音をたてながら重い分捕品をになってる蜜蜂《みつばち》、何....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
。その朝九時に、ラッパが鳴り全楽隊が帝国の運護らなむを吹奏するにつれ、彼らが密集
縦列をなしてやってき、その砲兵中隊の一個を側面にし他の一個を中央にして、ジュナッ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
者はサーベルを振り回し、秩序はなかったが一つの魂となって、あるいは群がりあるいは
縦列をなして進んだ。各一群はそれぞれ隊長を選んでいた。公然とピストルを二梃《にち....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
郭外の入り口に運河の円橋がこしらえてる驢馬《ろば》の背中ほどの空地の後ろに、攻撃
縦列をなして集まってる兵士らは、そのものすごい角面堡《かくめんほう》を、その不動....
「見えざる人」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
うど家具か何かのように、取残された形になった。話しが飾窓の上に早書きにした印紙の
縦列が貼附けてあったと言う所に来るとフランボーは部屋全部にその大きい両方の肩をふ....
「虫喰い算大会」より 著者:海野十三
29□1 971□ + 2□17 ―――――― 17592 まず右端の
縦列の□から考えて行く。これは一の位である。2と1と□と7とを加えた結果、その値....
「魔都」より 著者:久生十蘭
所の中の手細工《オペラチオン》をひと眼で見通すことが出来るだろう」
四つの影は
縦列をつくって、そろそろと食堂の中へ入って行って、勝手の扉と向き合う大きな長椅子....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
になるべく物を運んでおくのだという。材木を載せた橇、砂利を載せた橇など、いくつも
縦列をなして通っている。土木工事の材料を、今のうちに軽々と運んでおくものらしい。....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
、敵将ダウンの消耗戦略巧妙を極めて大王を苦しめ、六月三十日四千輛よりなる大王の大
縦列を襲撃潰滅せしめた。大王は躊躇する事なく攻城を解き、八月初め主力をもってラン....