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「縦谷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

縦谷の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
雪の白峰」より 著者:小島烏水
今日この山に、非常の降雪ありしように候、雪降りては、農鳥より右は真白なれど、左は縦谷のみ白く仰がれ、膚は容易に、白くならぬように候。 これより右、地蔵鳳凰を越え....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
いう山の膚から放射される特有の色の波が、電光の如く閃々と虚空に入り乱れて、無数の縦谷に鏤められた大雪渓は、極寒の水で洗い上げた銀の延べ板のように輝いている。大気....
黒部川を遡る 」より 著者:木暮理太郎
、其中から翠の濃い山の影がぼうっと行手に滲み出した。百貫山である。幾多の平行した縦谷が骸骨の肋骨のように懸っている。山その物が既に岩の骸骨なのだ、針葉樹と闊葉樹....